レッスンをしているときに、よく使う用語を解説します!レッスン前にぜひ読んでみてください。
用語|ボールを見つづけよ
ヘッドアップを防ぐために必要なのはボールを見つづけることだと思ってない?

利き目が左右どちらかなのかでもボールの見方は変わるので、確認してみるのもいい
→頭を回転の軸として機能させますが、そのためにボールを見つづける必要はありません。ダウンスイングでは「頭もリリースする」と考えてみてください。
「頭を動かすな」という言葉と同じような意味で使われるのが、「ボールを見つづけろ」というフレーズだと思います。ボールから目を離さないことで、頭が起き上がって、回転の軸が動いてしまう事態を避けるための言葉だと思います。
しかし、ボールを見つづけようとしすぎて、体の回転が止まってしまったり、手が返りすぎたりしている人を多く見かけます。
体の回転に対し、首は反対に回っています。しかし、そこには可動域の問題があるため、ある程度以上、体を回転させようとすれば、顔の向きは変わっていかざるをえません。
とすれば、ボールが見えている景色も、じつは変わっているのです。ボールをつねに「視界の真ん中」で見ようとすると、顔の向きが変わることを抑えてしまうため、回転に制限がかかったり、バックスイングでウエイトが左に残って左に傾いたりします。
顔の向きが変わるにつれ、ボールの見え方が変わるということに意識を向けてみましょう。また、インパクト後までボールのあったあたりを見つづけようとすると、首の可動域以上に体が回っていかなくなります。体がある程度以上回っていけば、顔の向きも回転についていくのが自然です。インパクトではクラブをリリースしますが、頭もリリースすると考えてみてはいかがでしょうか。

頭の位置を残すつもりはないのに残ってしまう人は、動きの組み立て方に問題がある。直すためにはスイングのシステムの組み替えが必要

肩の回転に合わせて、顔の向きも回っていく。それに伴って頭の位置も変わる。頭がリリースされると考えてもいい

ボールを視界の真ん中に起き続けようとすると、顔の向きが変わっていきづらくなる。顔の向きが変わっていけば、ボールの見え方も変わっていく

用語|軸は1つvs 軸は2つ
1軸理論と2軸理論があるけれどどちらかだけが正しいと思ってない?

「人それぞれの考え方があっていい」が答えとなる
→1軸にしろ2軸にしろ、すべてのクラブ、すべてのスイングをひとつのパターンで動こうとすることには、無理があります。1軸も、2軸も、ケースバイケースなのです。
まず、「軸とはなにか」これを考えましょう。軸は動きのなかで位置的に動かないもののことです。動きの中心という考え方もあると思います。
では、スイングの軸はどこにあるのでしょうか。まったく動かない部分があるとすれば、それを軸と意識することはできると思います。これは1軸の考え方でしょう。一方で、軸は「動かないもの」のはずですが、「動くけれど、動きの中心となる場所がある」と考えると、2軸の考えになると思います。
ゴルフスイングで軸をとれる場所は3カ所あると思います。ひとつは、センター軸。あとは、左側、または右側。軸がひとつだと考える場合、センターに軸をとると「筒に入っている感覚でスイングしましょう」というワードがまさにこれを表現しているのだと思います。軸はひとつ、センターから動きません。その場でクルクル回るイメージです。
左に軸を置いた場合、体重移動は起こさず、ずっと左にいながら上げて下ろすだけなので、ドアのようなイメージでスイングが簡単そうです。右に軸を置いた場合、右サイドを蝶番のようにし、左サイドをドアのように動かして、大きくウエイトシフトした感覚になります。しかし、ダウンスイングでも軸を右に固定すると、明治の大砲のように右に体重が残るスイングになります。
そこで、バックスイングでは右に軸をとって大きく動き、ダウンスイングでは左に軸をとって、左の軸を中心に回転するという2軸の発想になるわけです。
1軸も2軸も、右軸も左軸もセンター軸もありえる

では、どれが正しいのでしょうか。どれも正しいと思います。両脚で立っているわけですから、その間のどこにでも軸はとれるのです。人それぞれ、感覚の合うイメージで「自分のスイング像」をつくればいいのだと思います。
ただし、ひとついっておきたいのは、パターやアプローチからドライバーのフルスイングまで、すべてをひとつのイメージでつくろうとすると、ゴルフは余計に難しくなってしまいます。クラブの長さによって、スイングの大きさによって、また、各々のスイングの仕方によって変わっていくのが自然なのです。
パターは動きが小さく、目的は遠くへ飛ばすことではなく、正確に狙った方向に打ち出すことにあるので、どこかにひとつ軸をとって、それを動かさずにスイングをつくる、つまり1軸になるわけです。ア
プローチはやはり正確性を目的としますが、少し動きが大きくなるため、ウエイトシフトが生じます。しかし、その目的ゆえに最小限にとどめますから、ほぼ1軸のような感覚になります。軸の位置としてはセンターも右も左もあり得ます。
クラブが長くなるにつれて、ヘッドが動く弧の半径も大きくなり遠心力も大きくなるため、通常、ウエイトシフトが大きくなっていきます。そして、ドライバーなど、目的が遠くへ飛ばしていくことになるクラブでは、さらにウエイトシフトが大きくなるわけです。
目的が異なるさまざまなプレーにおいて、つねに同じ軸で動こうとするほうが不自然な動きを強いてしまいます。「すべてのクラブを、いつも同じ軸で振る」というのは、シンプルでよいイメージになりそうですが、じつは不自然であり、理にかなっているわけではないということは、理解していただきたいポイントです。
いかがでしたか? レッスン用語を正しく理解して、上達を目指しましょう!

解 説=奥嶋誠昭
●おくしま・ともあき/1980年生まれ。ツアーコーチ。アメリカの最先端スイング解析システム「GEARS」を日本で最初に導入。ゴルフスイングを科学的かつ客観的に分析するノウハウを『ザ・リアル・スイング』(小社刊)に著して一躍注目された。
アマチュアからプロまで幅広く指導し、稲見萌寧、木下稜介らのコーチとしても活躍。主宰する「ザ・リアル・スイング・ゴルフスタジオ」(横浜市)を拠点に
活動する。

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写真=高橋淳司

