SNSで“美人すぎるうどん屋”として注目を集める竹内綾音さん(24)。SNSでは「あのん」として、父・竹内義弘さん(51)が営む岐阜県内のラーメン店やうどん店で働く姿を発信している。華奢な体でうどんの麺を打ち、中華鍋を振る姿が拡散され、竹内さんを見ようと今では国内外から客が訪れるようになった。SNSで注目されることへの本音や、厨房での苦労、そして将来について話を聞いた。
小児科の看護師から“美人すぎるうどん屋”へ
――現在、「美人すぎるうどん屋」として話題になっている竹内さんですが、もともと、うどんやラーメンのお仕事に興味があったのでしょうか。
竹内綾音(以下同) 最初に目指していたのは看護師でした。小学生くらいの頃から、人の命に関わる仕事に憧れがあって、看護の専門学校を卒業後、総合病院の小児科で1年弱ほど働いていました。
ただ、実際に働いてみると、ずっと室内にこもっているような仕事は自分に少し合わないなと感じたんです。
高校2年生の時から父のラーメン屋を手伝ったり、別の飲食店でアルバイトをしたりするなかで、接客の楽しさややりがいを感じていたので、今の仕事のほうが自分に合っているのかなと思いました。
――看護師の仕事を離れたあと、どのように現在のお店の仕事へつながっていったのでしょうか。
病院を辞めたあと、美容クリニックで働いていた時期があって、その頃から休みの日に父のお店を手伝うようになりました。
ちょうど「手打ちうどん ごだいさん」がオープンした頃で、麺打ちの練習をしたり、少しずつお店の仕事を覚えていきました。
自分の中では仕事というより、息抜きに近い感覚でした。
――飲食の仕事に本格的に関わるようになってから、周囲の反応は変わりましたか。
友だちからは「看護師をしていた時より、目に光があるね」と言われました。自分ではそこまで意識していなかったんですけど、「生き生きしていて安心した」とも言われて。
看護師として働いていた時期はストレスもあったので、周りから見ると心配だったのかなと思います。
父はシャイな性格なので、面と向かって「ありがとう」と言われることはあまりないんです。でも、取材などを通して感謝しているという話を聞くことはあって、そう思ってくれているのかなとは感じています。
――実際に厨房に立ってみて、苦労したことはありましたか。
最初はフライパンを持つことすら大変で、振る作業もできませんでした。結構重たいので、やけどしそうになりながら、ひたすら持って覚えました。
チャーハンは1か月くらいで形になったんですけど、麺打ちは本当に難しくて、始めてから1年ほど経った今も、日々練習という感じです。
「自分色のお店を出したい」竹内綾音が描く将来像
――SNSで発信するようになったきっかけを教えてください。
最初はお店のInstagramで、営業時間などをストーリーに載せるくらいだったんです。でも、それが結構楽しくて。「動画を載せたらどうなるんだろう」と思って、自分でも投稿するようになりました。
あと、グルメ系のインフルエンサーの方が撮影に来てくださった時に、「アカウントを作ってみたら?」と声をかけてもらったことも大きかったです。そこから本格的に動画を上げるようになりました。
――「美人すぎるうどん屋」としてSNSで注目を集めるようになってから、お店にはどんな変化がありましたか。
正直、そんなふうに言ってもらっていいのかなという気持ちはあります。自分では普通のスタッフとして働いている感覚なので、特別なことをしているつもりはないんです。
ただ、「Instagramを見て来ました」とか、「TikTokを見ました」と言ってくださるお客さんはすごく増えました。体感では、以前と比べてお客さんの数も倍近くになったんじゃないかなと思います。
国内の遠方から来てくださる方もいますし、最近は海外のお客さんも少しずつ増えています。
――反響の大きさを実感する場面はありますか。
いつも決まった店舗にいるわけではなく、どこの店舗にいるかも発信していないんです。それでも「ここにいた!」と言って来てくださる方もいますし、ラーメン屋とうどん屋を“はしご”してくださるお客さんも結構多いです。
うれしい反面、退勤後にお店の近くから後をついて来られたり、スーパーで買い物をしていた時も、入口から出口までずっとついて来られたりしたことがありました。そこは少し怖いなと思うこともあります。
――怖い思いをすることもあるなかで、SNSでの発信や店に立つことを続けられる理由は何でしょうか。
私自身、あまり深く気にしない性格なんです。コメントも全部見るわけではないですし、もし否定的な反応があっても、お店を知ってもらえたり、「おいしかったです」と言ってもらえたりすることのほうがうれしいです。
――最後に、今後挑戦してみたいことはありますか。
前までは、とにかく「手打ちうどん ごだいさん」を人気店にしたい、いろんな人にこの手打ちうどんを食べてほしいという思いが強かったですが、最近は、自分色のお店を出してみたいという目標も少しずつ考えるようになりました。
味やメニューだけではなくて、お店の雰囲気や見せ方も含めて、自分らしさを出せる場所をいつか作れたらいいなと思っています。まだまだ勉強中なので、今はできることを増やしていきたいです。
取材・文/鮫島りん 集英社オンライン編集部ニュース班

