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「北斗の拳」×新宿プリンスホテル、客を“ザコ”にするエッジの効いたイマーシブ宿泊プラン&レストランメニュー体験レポート

「北斗の拳」×新宿プリンスホテル、客を“ザコ”にするエッジの効いたイマーシブ宿泊プラン&レストランメニュー体験レポート

新宿プリンスホテル×「北斗の拳」レポート
新宿プリンスホテル×「北斗の拳」レポート / (C)Coamix Inc. All Rights Reserved.

放送中の新作アニメ「北斗の拳 -FIST OF THE NORTH STAR-」(毎週金曜夜25:00放送・TOKYO MXほか/Prime Video世界独占配信)と、東京・新宿プリンスホテルとのコラボレーション企画が、2026年6月1日にスタート。7月31日(金)までの期間中、レストランで提供される“世紀末感たっぷり”なコラボメニューと、ホテル唯一のイマーシブルームを「北斗の拳」仕様にして提供される、宿泊客自身が“ザコになりきる”というエッジの効いたコンセプトの宿泊プラン「ザコの楽園(パラダイス)」を試食・体験してきたので、報告する。

■世紀末感たっぷりのコラボメニュー試食で記者たち悶絶

新宿、そこは「北斗の拳」の世界観を、もしかしたら日本で最も感じられるかもしれない場所…。

2026年4月1日付けで品川プリンスホテルから新宿プリンスホテルに異動したばかりだという、総支配人の竹入学(たけいり・まなぶ)氏も、この「北斗の拳」コラボ企画を知ったときは「新宿、やるな!これはここでしかできない企画だ!!」と、テンションが上がったそう。

5月某日に行われたメディア招待会では、そんな竹入氏による開会の挨拶の後、レストラン「ザ・ステーションカフェバー(B1)」において、「北斗の拳」コラボメニュー(一部)の試食タイムに。

【パスタ】岩山両斬波

“岩山両斬波”を思わせる豪快さでハンバーグを割り、あふれる旨みをミートソースに重ねる一皿。肉の存在感を存分に味わうパスタ。

肉だ。炭の感じがよい。割るとチーズが出てくる。実際に注文した人は、ランダムステッカーとオリジナルランチョンマットがもらえるらしい。

【ピザ】死兆星

夜空に浮かぶ北斗七星をイメージしたピザ。夜空を表現したイカスミを練り込んだ生地の上に、北斗七星を思わせる盛り付け。静かに輝く“死兆星” として、ハバネロチーズボールのトッピングも。

HPに「食べるか、逃げるかあなた次第」と紹介されているが、本当に辛い。ハバネロチーズボールだけじゃなく、ピザに軽くふりかけてあるハバネロの一粒一粒が辛い。感覚が鋭敏になり、舌の上で、北斗七星が描かれているように感じる。オーダーすると、ランダムステッカーを1枚もらえる。

記者たちも「うお゛お゛お゛お゛」「これは…(とつぶやいたまましばし無言)」「…だがクセになる」とそれぞれに悶絶していた。早くも世紀末の様相。

【ドリンク】ケンシロウ、ユリア、ラオウ、トキ、ジャギ

コラボレーションカクテルはケンシロウ(CV.武内駿輔)、ユリア(CV.早見沙織)、ラオウ(CV.楠大典)、トキ(CV.最上嗣生)、ジャギ(CV.高木渉)をイメージした5種(それぞれにノンアルコール版も用意されているため、全10種)。注文した人にはオリジナルコースターがプレゼントされる。

筆者に提供されたのは、「荒々しさと闇をまとった存在感を、ほのかな辛味と黒いコーラで表現しました。ねじれた闘争心と、仮面の奥に潜む狂気を思わせる一杯です」というジャギ。

ノンアルコールだが、十分すぎるほど刺激が強い。世紀末に生きるのは大変だ。できればユリアで舌を癒やしたかった…。

■「北斗の拳」ファンのホテルスタッフが作成したクイズで盛り上がる

ここで、宿泊プラン参加者が挑戦できる「激闘!クイズチャレンジ」(全20問)から、5問ほどお試し体験をすることに。

“ミリしら(1mmも知らない)”状態でも答えられる、もはや一般常識レベルの簡単な問題から、原作漫画を知る人ならニヤリとするマニアックな問題まで、難易度は★1~7つ。「北斗の拳」ファンのホテルスタッフが作成しただけあって、いい意味で“文化祭”感がある。

「ザコルームでアニメを見ればあなたも解けるはず」と書いてあるとおり、これはきっとAIに聞くよりも、イマーシブルームの大画面で確認したり、それ以外の部屋でも同行者とあーでもない、こーでもないと話しながら、脳みそのシワを深くするように思い出したりすることで楽しさを最大化できる企画。

残念ながら1人参加の筆者は、スマホを駆使しながらチャレンジ。1問だけ掲載許可をもらったので、★5の問題を紹介する。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(A)~(D)の技に対応する断末魔で誤っているものを選んでください。

(A)北斗柔破斬――ひでぶ!
(B)北斗壊骨拳――へげえっ!
(C)北斗残悔積歩拳――うわらば!
(D)北斗八悶九断――あわびゅ!
_____

この問題でしばらく悩んでいると、レストランスタッフが「みんなで確認したんです」と言いながらヒントになる原作の該当シーンをサッと出して見せてくれた。本来はレストランの企画ではなく宿泊客向けの特典企画なので、おそらく取材会のみで起こる事象だと思われる。が、クイズ作成者以外のスタッフもこのコラボレーションを楽しんでいるように感じられてとても良かった。

なお、解答は宿泊者のみに与えられる権利――ということで、実際に宿泊してゲットしてほしい(そんな他力に依らずとも、自力で正解にたどり着く人のが多そうではある)。筆者も何とか正解できた。

■ステイプランは“宿泊ゲストがザコになりきる?!ザコの楽園(パラダイス)”

今回のコラボのコンセプトは、「北斗の拳に登場するザコたちが、ひとときの安らぎを求めた空間」。つまり、宿泊客自身に「ザコになりきる」ことを求める、なかなかエッジの効きまくった企画だ。ホテルのホスピタリティーと、宿泊客をザコ扱いするコンセプトは、果たして両立するのだろうか…。

イマーシブルーム入口に到着。ドアの外で宿泊客に向かって拳を突き出していたケンシロウが、部屋に入ると、正面のガラス面で「お前はもう泊まっている」と、まだバイクに乗ったザコたちを前に宣言している。このガラス越しに見える新宿の背景が、イラストの背景と地続きになっているようで面白い。あらためて、立地が最高だ。

ベッド周りには、ハート様(CV.茶風林)をはじめ、これでもかとザコが配置されている。できればベッド横のガラス面だけは、「お前はもう泊まっている」のケンシロウと入れ替えてほしかった気がするが、そんなことを思うのはまだザコになりきっていない証拠。我々ザコにとってのケンシロウは、近くにいたら安眠できない恐怖の存在なのだから。

しかし、そんなザコにも新宿プリンスホテルのスタッフのケアは手厚い。わざわざ暴力で脅さなくても、丁寧に説明してくれるし、問い合わせには即対応してくれる。

マーガレット・ジョセフィンのアメニティでザコのお肌もツルツルスベスベ。

トヨばあさん(CV.定岡小百合)の村をはじめ、「北斗の拳」の世界の住人があんなに求めていた飲料水も普通に用意されている(精神に余裕があったら、「み、水だー!!」と叫びながら駆け寄ろう)。こ、これが…っ、これさえあったらタキ(CV:石原夏織)も…ウッ。

室内の設備もザコにはもったいないほどのラグジュアリー感にあふれ、至れり尽くせり。

そう、ザコとて欲求が満たされれば暴力を振るう必要はないのだ。なぜか「北風と太陽」の寓話を思い出す。物資の足りた、優しい世界って、ありがたい。

照明を落とすと、柱に北斗七星が浮かび上がる仕掛けも楽しい。

■75インチ大画面×立体音響×連動照明「イマーシブルーム」

新宿プリンスホテルには、映像に合わせて照明色が変化する“Philios Hue”と、Dolby Atmos対応のサラウンドスピーカーといった音響システムを完備した「イマーシブルーム」という部屋が1室だけ存在する。その貴重な1室が、この2か月間は完全に「北斗の拳」限定ステイ仕様。ザコにしか泊まれない特別ルームとなっている。

おかしいな、ザコなのに最上級の部屋を独占できている…。

すぐ物事をナメてかかるザコムーブで、当初は「たかが照明ごときで言うほど差はないだろう…」などと考えていたが、実際に部屋を暗くして映像を見ると思った以上に没入感があり、テレビ画面が広がる感覚があった。間違いなく体験の価値がある。

なお、このイマーシブルームを使用する際に、留意すべき点がいくつかあるので紹介しよう。

・地上波以外のコンテンツを視聴するためには、自宅などで該当の動画配信サービスと契約している必要がある(自分のアカウントを一時的に同期する形で視聴するシステム。ホテルが契約しているアカウントを利用する形ではないので注意)。

・映像に合わせて照明色が変化するPhilios Hueは、テレビ本体ではなく、テレビの左下に設置されたBlu-ray機に対応している。そのため、大きい方ではなく、小さい方のリモコンを使おう。最初はこれが分からず、ザコなのに(ザコだから?)客室係に問い合わせてしまった。

・Philios Hueの使用中は、室内の照明の調整ができなくなる。緊急時などは、入口近くのスイッチでON/OFFを切り替えることができる。

・おそらく多くのザコが、限られたステイ時間でこのシステムを最大限活用しようと、なかなか眠れなくなると思われる。睡眠不足に注意(筆者は配信中の「北斗の拳 -FIST OF THE NORTH STAR-」をたっぷり2周見終えた後、世紀末のザコルームに宇多田ヒカルを降臨させ、ライブしてもらうというさらなるコラボで楽しんだ)。

■プラン特典のオリジナルノベルティや、参加型企画も充実

滞在の思い出として「ルームキーケース」「ドアプレート」「フェイスタオル」「ステッカー(1室につきランダム2種)」などのオリジナルノベルティを1人につき1セット持ち帰れる。ドアプレートのトキ、どの立場で言っているのか分からなくてなかなかよい。ホテルならではのいいアイテムだ。

さらに、先述の「激闘!クイズチャレンジ(参加特典でオリジナルクリアカードをプレゼント)」や、宿泊者専用ポータルサイト「タビナカ」が「北斗の拳」仕様になるプラン特典も。ケンシロウの名セリフ「お前はもう死んでいる」をザコ目線でアレンジする宿泊者限定の“大喜利チャレンジ”も実施している。

なお、通常ルームでも「北斗の拳オリジナルノベルティ付きステイプラン」として、これらの特典が用意されている。1日1室限定のイマーシブルーム争奪戦に敗れた人は宿泊料もおトクなこちらで楽しんでほしい。

◆取材・文・撮影=坂戸希和美



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