ブーツを中心に盛り上がりを見せている“茶芯”について、レザー初心者のみなみ 188がモヒカン小川に教えを乞うこの連載。今回は、ダナー別注のポストマンシューズについて。
モヒカン小川も驚愕。別注ポストマンの完成度
みなみ188(以下みなみ) お疲れ様です! 小川さんもう見ましたか? このライトニング別注のポストマンシューズ。とっても完成度高くて驚いたんですよ。
モヒカン小川(以下小川) 俺もつい先日見たんだよ。そうだよな〜。俺も実物見て、いい革靴作ったなと思ったね。しかもこの革靴、茶芯のホースハイドなんだって?
みなみ そうなんです! こちら、国内のタンナーで鞣した、ベジタブルタンニング丘染めホースフロントレザーを大胆に使用しています。また、ダナー定番のポストマンシューズとは異なる、四十年以上前のダナー秘蔵のワークシューズ用のラストを使用した、クラシックなフォルムがなんとも雰囲気ある一足に仕上がってます!
小川 急に早口だな(笑)まぁ実物を見ればそうなる気持ちはわかるが……。俺はしばらく短靴を履いていないのだけど、他人が履いててカッコいいなと思うことはある。これも身近で履いてる人がいたら思わず聞いてしまうかもしれない。「それどこの?」って。なんてったって、佇まいがいいよな。
みなみ その佇まいは、やっぱりこの革の風合いでしょうか。黒い革の奥に茶芯の層が存在してるのが視認できるというか、黒に深みがあるように見えます。
小川 そうだね。黒が深く見えるのは丘染めだからだと思う。革全体を染めるのではなく、革の表面のみを染めて仕上げるのが丘染めなのだけれど、茶芯の革を楽しむのにうってつけな染め方なんだよね。この革靴は、俺の経験値からすると、比較的早い段階で茶芯の表情が見えてくると思うよ。しかも、茶芯があたりに対して全体的に出てくる「面落ち」で経年変化すると思うから、履き込んだ先には、ヴィンテージライクな、雰囲気ある仕上がりになるだろうな〜。
みなみ 経年変化を想像しながら履き込むのが茶芯の醍醐味ですよね。これまでたくさんの革靴を見てきた小川さんが、一番魅力的だなと思うポイントは何ですか?
小川 意外と盲点なんだけど、履ける機会の多さだと思うな。ポストマンシューズって元々は制服を着た郵便局員のために作られた靴だから、スラックスとか小綺麗な服装に合わせても自然に馴染むし、長時間履いても疲れにくい作りになってるんだよ。人それぞれだけど、「これなら仕事で履ける!」って人が多くいるのではないかな。
みなみ 確かに、シンプルなプレーントゥがスッキリした印象なので、活躍の場を選ばないですね。また、シューレースは、オリーブでコットン地の平紐と、ブラックでロウ引きの平紐、二つ付属するので、その時の好みによって選択できるのも地味に嬉しいです。
小川 え! 初めからシューレース2つ付属するのか。それはコスパいいね。俺はエンジニアばっか履いてきたから、短靴で靴紐変えたり、ソックスに色を差し込むの、正直羨ましいと思ってたんだよな。だから、俺だったら足元をロールアップして、好みのシューレースやソックスの組み合わせを見せる履き方をするかな。
みなみ なるほど。そういった意味では、足元の自由度をあげる一足といってもいいかもしれません。きっと、カーゴパンツやジーンズといったアメカジの軸となるアイテムとも相性抜群なので、是非様々なパンツと組み合わせて欲しいですね! 今回も勉強になりました。ありがとうございました!

「俺はこの靴が茶芯最初の1足になったら嬉しいね」
【Danner × Lightning】ホースハイドポストマンシューズ ※受注終了

ベジタブルタンニング丘染めホースフロントレザーを使用した「ダナー」別注のポストマンシューズ。革本来の風合いを生かした丘染めにより、履き込むごとに茶芯の下地が浮かび上がり、長期間にわたってエイジングを楽しむことができる。ソールは厚みのある「ダナー」オリジナルのミッドソールとビブラムのクレッターリフトを組み合わせ、グッドイヤーウェルト製法によって堅牢さと履き心地を両立した仕上がりに。64,900円




原皮を活かした染め方をしているため、わずかながら個体差が確認できるが、それも茶芯の風合いを出すことに、かえってプラスにはたらくだろう。外羽根式で履きやすい構造ながら、「ダナー」秘蔵のワークシューズ用ラストがしっかりとしたホールド感を担保する
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(出典/「Lightning 2026年5月号Vol.385」)