6月4日、プロボクシングの前WBA世界ミニマム級王者の松本流星(帝拳)が、WOWOWライブ、同オンデマンドで放送・配信される『エキサイトマッチSP「ドネアvs増田陸」「松本流星vs高田勇仁」』(8日の午後9時)の収録に臨んだ。
松本はアマチュア時代に2021年の全日本選手権優勝など、77勝 (6KO) 15敗の実績を残して、24歳だった23年2月にプロデビュー。順調に勝利を重ね、翌年の9月に森且貴(大橋)との日本ミニマム級王座決定戦を7回TKOで制し、プロ初戴冠した。
さらに25年9月には、高田とのWBA世界ミニマム級王座決定戦を5回途中負傷判定で勝利し、プロ7戦全勝で世界王者に上り詰めた。ただ、偶然のバッティングで高田が試合続行不可能となった末での決着で、“消化不良”な形でもあった。
ダイレクトリターンマッチとして行なわれた今年3月15日の試合では、松本が序盤から終始ペースを握った。ダウンシーンこそなかったものの、判定ではジャッジ3者全員が120ー108をつける圧勝だった。収録後に取材に応じた本人は、「仕留めきれない課題が、いつまでも悔しいです」と反省する。
同王座は6月1日に返上した。さらにステップアップするためだ。現在、WBAは正規王座の“上”にスーパーチャンピオンであるオスカー・コラーゾ(プエルトリコ)がいるため、松本は自身が「セカンドチャンピオンだった」と表現する。
望んでいたコラーゾや他団体チャンピオンとの統一戦実現が難しかったため、「自分が動くしかないので、頭にはずっとありました。ベルト取った時から、あってないようなものだと、分かってはいた」とし、昨年9月時点で王座返上を考えていたと明かす。
今後に向けて、現時点では階級変更は考えておらず、「本当の世界チャンピオンに、まだなれていないので。そこを目指します」と強調。そのためには、海外での試合にも抵抗はないという。
さらなる飛躍に強い意欲を見せ、実際に王座返上という行動に出た松本。今後のパフォーマンスに期待したい。
取材・文●野口一郎(THE DIGEST編集部)
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