
アニメ「BLEACH 千年血戦篇-禍進譚-」の企画展が、東京・池袋にあるアニメ東京ステーションにて、2026年5月30日に開幕。8月16日(日)まで、斬魄刀「斬月」や、等身大パネル、ストーリーパネル等を展示し、オリジナルのデジタルコンテンツも展開しているこの催しをレポートする。
■久保帯人氏が生み出す“剣戟”バトルアクション「BLEACH」
「BLEACH」は、「週刊少年ジャンプ」で2001年8月から2016年8月まで連載され、コミックス74巻、シリーズ累計発行部数1億3000万部を超える、久保帯人氏による剣戟バトルアクション。
2004年10月に放送を開始したテレビアニメは、現時点で360話以上を数え、劇場版も4作が公開され、世界中で根強いファンを獲得。
その最終章となる「千年血戦篇」が、2022年10月よりテレビ東京系にて分割4クールで放送中。2023年7月開始の第2クール「千年血戦篇-訣別譚-」、2024年10月開始の第3クール「千年血戦篇-相剋譚-」と続き、今年2026年7月から、ついに最終章の最終クール「BLEACH 千年血戦篇-禍進譚-」が放送される。
■コンテンツの魅力を世界に発信中“アニメ東京ステーション”
東京都が設立し、一般社団法人日本動画協会が運営するアニメ東京ステーションは、世界にもファンの多い日本の産業・文化であるアニメの魅力を発信し、未来へと繋いでいく新拠点として、2023年に誕生。
地下1階には、制作過程のデジタル化に伴い用途が失われつつある貴重なセル画や、シナリオ、フィルムなど5万点におよぶアニメ資料を良好な状態で保存する、国内最大級のアーカイブが。保管資料を用い、国内外の観光客や学生向けた常設・特別展示も行っている。
また、地上2階には、人気アニメ作品を体感できる企画展示スペースとグッズストアが。そして地上1階にはコミュニティスペースが設置されている。入館料は無料。
■TVアニメ「BLEACH 千年血戦篇-禍進譚-」特別展示をレポート
5月某日、アニメ東京ステーションの2階で行われた「TVアニメ『BLEACH』千年血戦篇-禍進譚-』特別展示」のプレス内覧会。
入り口付近には、アニメ「BLEACH 千年血戦篇」の歴代キービジュアルが来場者を出迎えるスペースが。
少し進むと、最終章の第3クール「千年血戦篇-相剋譚-」(第27話~第40話)を振り返る場面写真パネルとともに、ストーリーを追体験できるコーナーが用意されている。
また、キャラクターの等身大パネルや、斬魄刀「斬月」の実物大相当のレプリカなどの展示も。
ここで案内してくれたスタッフさんが、「この斬魄刀は、黒崎一護(CV.森田成一)が実際に使用しているもので…」とナチュラルに言い間違え、「…使用しているものと、同じ大きさなんです」と訂正。一瞬、次元を超えて非実在青少年が実在したように脳が処理しかける事象を味わえてよかった。
等身大パネル。実際に会場を訪れ、横に並んであらためて実感してほしい、この頭身の高さを。カッコいいが行き過ぎるとこうなる…!
■君も気軽に卍解を出せる!?体験コーナー&フォトスポットも充実
「卍解(ばんかい)」とは、「BLEACH」の世界における、言わずと知れた死神の奥義。
当然、簡単に到達できるものではないのだが、ここ、アニメ東京ステーションでは、気軽に卍解を出せてしまうコーナーが存在する。
指定されたスポットで「卍解」とつぶやくか、片手を挙げると、4種類の卍解映像&音声が展開される仕組みだ。
なお、集音マイクの性能が良すぎるらしく、遠くの人々の会話で「卍解」という単語が出てきただけで、お気軽に卍解してしまうこともあるとのこと。その敏感さ、死神だったらすごい才能だ…。
さらに、人気キャラクター、涅マユリ(CV.中尾隆聖)様に、恐れ多くも顔ハメさせていただけるフォトスポットも。
また、メッセージ寄せ書きボードも用意されている。会期が終わる頃には、これがどのように埋まっているか楽しみだ。
■「BLEACH 千年血戦篇-禍進譚-」特別展示、入場特典情報
併設のグッズストアでは、企画展に関連した商品や、さまざまなアニメ関連商品をラインナップ。
また、ぬい撮りができる、オリジナルぬい撮りスポットも設置されている。
さらに、「TVアニメ『BLEACH 千年血戦篇‐禍進譚-』特別展示」の入場特典として、同作のスーパーティザービジュアルを使用したオリジナルイラストカードのプレゼントも告知された。
普段、このアニメ東京ステーションはインバウンドの来場者が多いそうだが、この「BLEACH」展の告知には、国内の反響もかなり大きかったとのこと。この機会に施設を満喫してほしい。
■地下1階では凄腕アニメーター「芝山努の仕事」展が開催中
なお、地下1階では、7月5日(日)まで特別展示「芝山努の仕事」が開催中。
2026年3月6日にこの世を去った芝山さんは、「ドラえもん」「ちびまる子ちゃん」「忍たま乱太郎」の監督などでも知られる職人的な巨匠。
「まんが日本昔ばなし」「みんなのうた」などでアート的な作品も残している彼が、アニメーション制作の際に描いたデザイン、イメージボード、絵コンテ、そしてプライベートで描いたイラスト等を展示。その仕事と足跡を振り返る展示となっている。
繊細さ、構図の妙、迷いのなさに、「もしかして、ほぼ一発描きでここまで…!?」と思ってしまうような鉛筆画も。自ら強く主張するような圧がないにもかかわらず、長年培われた技能とセンスに圧倒される。
さらに「忍たま乱太郎」などの絵コンテ集が、ファイル何冊分も読めるコーナーも。
絵コンテでありながら、絵はラフというよりほぼ完成形。パーンナップなど画角の動きを絵コンテ帳にどう表現するかなども含めてとても分かりやすく、感動モノだ。
「BLEACH 千年血戦篇-禍進譚-」特別展示に来場のついでに、地下1階に立ち寄り、脳みその違う部分に刺激を与えてみるのも一興かと思う。
◆取材・文・撮影=坂戸希和美

