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「普段通りにプレーすればいい」ファイナル初戦を落とすも前を向くウェンバンヤマ「僕自身ももっと良くなってみせる」<DUNKSHOOT>

「普段通りにプレーすればいい」ファイナル初戦を落とすも前を向くウェンバンヤマ「僕自身ももっと良くなってみせる」<DUNKSHOOT>

現地時間6月3日(日本時間4日)に行なわれたニューヨーク・ニックスとの「NBAファイナル2026」第1戦。サンアントニオ・スパーズは、ホームのフロストバンク・センターで第3クォーター途中に一時14点のリードを手にしたが、最終スコア95-105で落とし、黒星スタートとなった。

 スパーズのフィールドゴール成功率36.0%(32/89)は、レギュラーシーズンも含めて今季ワースト、得点は今プレーオフ最少だった。リバウンド数(54-49)、オフェンシブ・リバウンド数(14-10)ではニックスを上回るも、セカンドチャンスの得点で14-23と後手に回った。

 そうしたなか、ヴィクター・ウェンバンヤマはファイナルのデビュー戦で26得点、12リバウンド、3ブロックをマークし、第4クォーターでは8点を追う状況から一時逆転へ導く立役者に。

 ブロックショットが公式記録になった1974年以降、ファイナルデビュー戦でこの3部門のスタッツをクリアしたのはNBA史上4人のみ。これまで1975年のエルビン・ヘイズ(ワシントン・ブレッツ/現ウィザーズ)、1986年のアキーム・オラジュワン(ヒューストン・ロケッツ)、1995年のシャキール・オニール(オーランド・マジック)が記録していたが、2000年以降ではウェンバンヤマが初だ。
  そのうちの1人であるシャックは、『ESPN』の番組『Inside The NBA』に出演した際、ウェンバンヤマへ厳しい意見を口にしていた。

「もっとうまくアジャストしなければならない。サンアントニオとしても、間違いなくそうしなければダメだ。コーチは、ヴィクターにもっとインサイドでボールを持たせる必要があると言っていた。そしてヴィクター自身も、もっと良いプレーをしなければならない。

 21本中6本(成功率28.6%)しかショットを決められなかったんだ。あのプレーじゃ、3ポイントを10本決めても勝てっこない。メンタル面も調整して、『第2戦は絶対に負けられない』と言い聞かせなければならない」

 初戦で37分48秒コートに立ったウェンバンヤマ(224cm・107kg)だが、後半の4本を含めて両チーム最多の6ターンオーバー。カール・アンソニー・タウンズ(213cm・112kg)とのマッチアップではフィールドゴール成功率18.2%(2/11)に5ターンオーバーを喫し、ミッチェル・ロビンソン(213cm・109kg)相手にも攻めあぐねてトラベリングをコールされるなど苦戦した。 スパーズがシリーズ初戦で敗れたのは、今年のプレーオフで2回目。カンファレンス・セミファイナルでは、ミネソタ・ティンバーウルブズ相手に2点差で初戦を落とすも、以降の5試合で4勝をあげ、6戦で退けた。

 また、オクラホマシティ・サンダーとのカンファレンス・ファイナルでは2勝3敗と先に王手をかけられたが、そこから2連勝してファイナルまで勝ち上がっている。

 そうした経験から、ウェンバンヤマは「シリーズで劣勢になったことは何度もある。もちろん、ファイナルでは初めてだけど、特に後悔はしていない。全く心配していない」と、次戦へ向けて自信を見せていた。

「何か解決策を見出さなければならないことがあるわけじゃない。普段通りにプレーすればいい。うまくプレーする必要すらないんだ。ただ正しいことをすればいいだけ。もし自分たちが自滅しても、僕は心配していない。僕たちはもっと良くなるし、僕自身ももっと良くなってみせる」
  初戦でセカンドチャンスポイントを上回られたのは、ニックスのシューター陣に対してウェンバンヤマがクローズアウトしたことでペイント内が空き、オフェンシブ・リバウンドを奪われたことが要因のひとつ。

 一方オフェンスではタウンズとロビンソン相手になかなか良いポジションが取れず、1対1の状況が増えてしまったことがチームとして機能しなかった原因だろう。

「彼にはスペースを見つけて、リムへ向かってもらう必要がある。それが味方との連係プレーでも、トランジションからのランでも構わない。リムへのプレッシャーとペイントエリアで力強さを発揮することが必要だ。相手は明らかにフィジカルなプレーで観客を沸かせていた。我々も、序盤からもっとうまく攻めていく必要がある」

 スパーズのミッチ・ジョンソンHC(ヘッドコーチ)が話したように、多彩な能力を誇るウェンバンヤマが最も相手チームへダメージを与えることができるのは、ペイントエリアを支配した時だろう。

 はたして、スパーズは5日(日本時間6日)の第2戦で攻守両面において修正し、シリーズをタイに戻すことができるか。シューター陣やディアロン・フォックスのステップアップとともに、ウェンバンヤマのパフォーマンスがカギを握っていることは間違いない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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配信元: THE DIGEST

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