
桜田ひよりが、6月6日に都内で開催された映画「モブ子の恋」公開記念舞台あいさつに、木戸大聖、早瀬憩、唐田えりか、風間太樹監督と共に登場。今作で出合った“大切にしていきたい言葉”を告白する場面があった。
■桜田ひより&木戸大聖のW主演による純粋な脇役同士のラブストーリー
同作品は、田村茜による同名コミックを実写化したもので、人生の主役になることを諦め、自らを背景と同化させながら生きてきた大学生の主人公と、主人公が密かに思いを寄せる優しくて穏やかな青年の、“主人公じゃない”不器用な2人が紡ぐ、純粋な脇役同士のラブストーリー。
田中信子(桜田)は、常に誰か別の主人公たちが輝く世界を遠くから眺めて生きてきた。そんな彼女の視線の先に、スーパーで働く入江博基(木戸)が現れる。誰も気付かぬ足元の小さな花を、力いっぱいカートを操って避ける入江の姿を見て、彼の自然な優しさに触れた信子は、次第に入江に引かれ始める。
■最初から最後まで主人公に共感「終始共感が絶えなかった」
桜田は、作品について「最初から最後まで共感の嵐で!自分自身を投影して信子ちゃんと向き合っている時間が多かったので、本当に終始共感が絶えなかったんです」と明かす。
さらに、印象に残っているシーンについて「面接のシーンがすごく印象に残っています。それまで信子視点で物語が進んでいって、自分自身が演じていたので、客観的に見ている第二の信子を演じた時に、『自分がこう見えていたのだな』とか『他人からこう思われているんだな』っていうのを俯瞰で見た瞬間に、自分の中に今までなかった感情が生まれたりとか、改めて“自分ってこういう人なんだ”っていうのを自分の中で認められた瞬間だなと思っているので」と述懐した。
また、2回目以降の鑑賞に向けて注目ポイントを聞かれると、「今回、すごく“手”にフォーカスされていまして。それって、台本に書かれていたわけではなくて、シーンの中で私の手の動きを監督が見逃さずにいてくださったからなんです。そんな中、とあるシーンで、今まで強く握っていたものが、ふわっと手が広がっていくカットがあって、風間さんと『どうして手の力が抜けるのか』というお話をさせていただいたんです」と振り返る。
「そういう細部にまでこだわって、心情だったり、相手に対する向き合い方だったり、自分が見ているものに対する信念の強さだったりを、手で表現しているので、そういう小さな部分にもぜひ注目していただきたいなと思います」と語った桜田。
ほか、「大切にしている言葉は?」との質問には、桜田は「この作品からなんですけれど、作品の中に出てくる『心配り』っていう言葉がすごく魅力的だなと思って。『気配り』とはまた違った、自分の内面から湧き出してくる“相手に対しての大切な思い”とか、いろいろなことを考えた結果『この人のためになったらいいな』とか『こういうことをしてあげたいな』といった内側から湧き出す感情が『心配り』というものなんだなと思っていて」と大事そうに言葉にする。
続けて、「その言葉を目にした時に、日常生活でも“相手を思いやる大切さ”、それが『気配り』ではなく、自分から出てくる『心配り』だったら、受け取ってくれる側も何か変化を感じ取ってくれたりとか、そこに温もりがプラスされるんじゃないかと思って、これから自分の中で大切にしようと思える言葉になりました」と告白した。
◆取材・文=原田健


