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「本当に終わるかと…」 1987年、ガンプラの絶滅危機に「まさかの救世主」が?

「本当に終わるかと…」 1987年、ガンプラの絶滅危機に「まさかの救世主」が?


ガンプラが3種類しか発売されなかった1987年に登場した、「1/144 RX-93 νガンダム」(バンダイ) (C)創通・サンライズ

【画像】「えっ」「マジでヤバかったんだ…」 これが、ガンプラを消滅から救った「小さな戦士たち」です(5枚)

誰もがブームの終焉と思っていた? 新発売は1年でたった3商品

 今や日本だけでなく世界的にも好調なセールスを続ける「ガンダム」シリーズのプラモデル「ガンプラ」には、絶滅が危ぶまれた「冬の時代」がありました。

 ガンプラといえば毎月のように新作が販売され、ファンにとって追いきれないほどの種類があります。しかし、振り返ってみるとガンプラの販売点数が著しく少なくなった時期がありました。それは1987年のことです。

 1987年に販売されたガンプラは、7月に販売された「1/144 FA-010-B フルアーマーダブルゼータガンダム」と、12月に販売された「1/144 RX-93 νガンダム」、「1/144 RGZ-91 リ・ガズィ」だけでした。どうして、こんなに少なかったのでしょうか。

 ひとつはTVアニメ『機動戦士ガンダムZZ』と、劇場版『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の間の空白期だったからです。『ZZ』のガンプラは前年1986年12月販売の「1/144 AMA-01X ジャムル・フィン」でひと区切りついていました。フルアーマーダブルゼータは「ガンダム・センチネル」シリーズの商品です。

 もうひとつは『ZZ』の後番組であり、「ポストガンダム」として期待されていた『機甲戦記ドラグナー』の商品展開にメーカーが注力していたからでしょう。この時、2年にわたるTVシリーズで大きな結果が出なかったガンプラの存続を疑問視し、メーカー側としても別の方法を模索していました。

 結論からいうと、この後に販売された『逆襲のシャア』も『センチネル』も、ガンプラの存続を決定づけるほどのヒットとはなりません。しかし、ガンプラを襲った「冬の時代」を終わらせるきっかけが、別のシリーズから生まれたのです。


1987年発売のガンプラが少なかったのは、『ZZ』と『逆襲のシャア』の間の空白期だったことも関係している。画像は1986年に発売された『ZZ』のガンプラ、 「1/144 AMA-01X ジャムル・フィン」(バンダイ) (C)創通・サンライズ

ガンプラに春を呼んだ「小さな戦士」たち

 ガンプラに春をもたらした存在。それが、1987年5月から販売開始されシリーズ化した「BB戦士」でした。この名前はBB弾を発射するギミックから付けられていて、初期はこのギミックを使って的に弾を当てるという遊びを提案しています。

 当初は「ガンダマン」や「ザックン」など、MS(モビルスーツ)をモデルにしたキャラクター『BB戦士』として発売されましたが、『逆襲のシャア』の公開にあわせて『SDガンダム BB戦士』に改名、1988年5月に発売されたNo.7「RX-93 νガンダム」以降はBB弾ギミックを排除して、後のフォーマットを完成しました。

 このBB戦士がガンプラに追い風を与えたわけです。もちろんそれだけでなく、1985年6月から販売されて人気となっていたガシャポンの「SDガンダム」、1988年6月から稼働したSDガンダムの「カードダス」など、SDガンダムのブームが始まったことが大きな影響を与えたのでしょう。

 ここでポイントなのが、「SDガンダム」という存在でした。普通ならリアルなMSを廃してSDキャラだけで展開してもおかしくないわけですが、そうはできない事情がありました。

「SD」はあくまでもリアルなMSがあってこそ生み出されるものです。つまりリアルな作品としてのガンダムが維持できなければ、SDにも先がありません。こうして1987年にあったガンプラ冬の時代は、SDとの奇妙な二人三脚によって春へと移っていきました。

 そしてSDブームも一過性のものではなく、現在でもリアルと両輪になってガンダムというコンテンツを支える柱となっています。そう思えば、現在のようなガンダムコンテンツが巨大となったのも、SDガンダムの功績あってのことではないでしょうか。

 話は戻りますが、1987年に販売されたガンプラはリアルサイズが3種、BB戦士が6種と、合計9種となります。つまりガンプラが発売開始して以降、もっとも販売種類が少ない年となりました。もしもSDガンダムによる支えがなかったら、本当にガンプラは終わっていたかもしれません。

配信元: マグミクス

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