テニス四大大会「全仏オープン」は大会14日目の現地6月6日に女子シングルス決勝が行なわれ、第8シードの19歳ミラ・アンドレーワ(ロシア/現世界ランキング8位)が、予選勝者のマヤ・フワリンスカ(ポーランド/同114位)を6-3、6-2で下し、殊勲の四大大会初優勝を飾った。19歳39日での同大会制覇は、1992年に18歳6カ月で大会3連覇を成し遂げたモニカ・セレス(アメリカ/元1位)以来となる最年少記録である。
試合は序盤から互いにブレークを取り合う不安定な立ち上がりとなったが、3-3の第7ゲームからアンドレーワが4ゲームを立て続けに奪って第1セットを先取。第2セットに入るとさらに勢いを増し、5-0と一気にリードを広げた。
フワリンスカも意地を見せて2ゲームを返したが、迎えた第8ゲームでアンドレーワがブレークおよびチャンピオンシップポイントを握り、最後はバックハンドのウイナーを決めて勝負あり。1時間22分で念願の戴冠を果たした。
失セット数はわずか1に抑えて頂点に立ったアンドレーワは、表彰式で幼い頃から抱いていた夢が現実になった喜びをこう語っている。
「本当に小さい頃からテレビで見ていたこの大会で優勝することは、私の大きな夢の1つでした。正直今はまだ、こうしてトロフィーを掲げていることが信じられません」
そして最後には、近年の優勝スピーチで恒例となっている“自分自身への感謝”も口にした。
「自分自身にも感謝したいです。苦しい時でも100%の力を出すための努力をし、人としても選手としても毎日成長しようとしてきました。心の中でたくさんの葛藤と闘いながらも、『自分ならできる』と信じ続けてきました」
一方、敗れはしたものの、今大会最大のサプライズを演じたのが24歳のフワリンスカだった。アンナ・カリンスカヤ(ロシア/元11位/現24位)やディアナ・シュナイダー(ロシア/同23位)ら格上選手を連破し、全仏オープンでは男女を通じて史上初となる予選からの決勝進出を達成。大会後に更新される世界ランキングでは114位から93上げて21位へ浮上することが確定した。
それでも決勝戦後のメディア対応ではすでに先を見据えていた。「この3週間の経験には本当に感謝していますが、それはもう過去のことです。これからは今までとは違う状況になると思います。ただ私自身はそれにも適応できると信じていますし、そう願っています。今後も目の前のことに集中し続けながら、日々より良い選手になるために全力を尽くしたいと思います」
新たなグランドスラムチャンピオンとして名を刻んだ19歳と、予想外の“シンデレラストーリー”を築き上げた24歳。ローランギャロスで大きな足跡を残した両者のさらなる活躍に期待だ。
文●中村光佑
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