テニス四大大会「全仏オープン」の男子シングルスで、自身初の四大大会ベスト4進出を決めていた元世界ランキング30位のマテオ・アルナルディ(イタリア/現104位)は、現地6月5日に予定されていた準決勝を体調不良により試合前に棄権。イタリアの中堅が見せた快進撃はまさかの幕切れとなった。
棄権の発表に際して、準決勝で対戦予定だったフラビオ・コボッリ(イタリア/同14位)と共同で記者会見を実施したアルナルディは、「おそらくウイルス性のもの」として消化器系の不調を訴え、「何かを食べたり飲んだりするたびにトイレへ行かなければならなかったし、立ち上がるたびにめまいもした」と明かした。
一方で、この会見には往年のレジェンド選手であるジョン・マッケンロー氏(アメリカ/67歳)から苦言が寄せられている。海外メディア『TNT SPORTS』で解説を務めるマッケンロー氏は、アルナルディに感染症の疑いがありながら同席して会見を開いた両者について「どうしてコボッリは彼(アルナルディ)の近くにいるんだ? 彼はウイルス性の病気かもしれないのに。自分も感染すると思わないのか?」とコメント。
両者は数メートルの間隔をとって席についていたものの、大事な決勝戦を控えるコボッリはそもそも会見に同席させるべきではなかったと主張している。
とはいえ、1991年大会以来の最長記録となる19時間42分もの時間をかけてベスト4に進んでいたアルナルディについては同情のコメントを残した。
「私は医者ではないが、それが彼に重くのしかかったんだと思う。彼は準決勝に進むまでに、今大会の誰よりも多くの時間を費やしていた。それに緊張や不運、あるいは食事が合わなかったことが重なったんだろう」
まさかの形で決勝進出が決まったコボッリは、現地7日に行なわれる決勝で第2シードのアレクサンダー・ズべレフ(ドイツ/現3位)と対戦する。どちらが勝っても初の四大大会タイトルとなる一戦に注目が集まる。
構成●スマッシュ編集部
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