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中村倫也&ムロツヨシ、“MCなし”2人きりで30分超舞台あいさつ「丸投げですってよ」「すごいことしますね」

中村倫也&ムロツヨシ、“MCなし”2人きりで30分超舞台あいさつ「丸投げですってよ」「すごいことしますね」

舞台あいさつに登壇した中村倫也(写真左)とムロツヨシ
舞台あいさつに登壇した中村倫也(写真左)とムロツヨシ / 撮影:ブルータス・シーダ

俳優の中村倫也とムロツヨシが、6月7日に都内で開催された映画「君のクイズ」公開後“特別御礼”舞台あいさつに登場。冒頭に進行役の宣伝プロデューサーがステージを降壇し、その後30分以上にわたってMCなし、2人きりで舞台あいさつを行い、安定のトーク力で会場を盛り上げた。

■原作は小川哲の知的エンターテインメント小説

原作は、2022年に発表された小川哲による同名小説(朝日文庫/朝日新聞出版刊)。とあるクイズ番組の最終問題で問題文を1文字も聞かずに正解した天才クイズプレーヤーの姿を通して、その“正解”に秘められた驚きの真実と人生を巡る知的エンターテインメント。5月15日に劇場公開された。

中村は、不可解な“0文字解答”に翻弄(ほんろう)されながらも、全国民を巻き込む“前代未聞のクイズ”に挑んでいく主人公・三島玲央を、ムロは生放送クイズ番組の総合演出を務める“テレビ界が生んだ怪物”坂田泰彦を演じている。

本作の舞台あいさつには初登壇となるムロだが、20年来の付き合いの中村と一緒ということで、のっけからリラックスモード。進行役として登壇した映画の宣伝プロデューサーから、開始数分の段階で「ここからの進行は全部2人にお任せしようと思います」と約30分間のフリートークを促され、ムロは「丸投げですってよ」とこぼし、中村も「すごいことしますね」と驚く。

もちろん時間の管理はすると言われると、ムロは「時間は守りませんよ!昨今の試合はロスタイムも長いですしね」と言えば、中村も「7分はありますからね」と息ピッタリに返し、サッカーの国際試合ばりのアディショナルタイムも辞さない構えを見せて、会場を沸かせる。

本作は、劇場公開前に試写を見なかったというムロ。「最初はお客さんと一緒に見たいと思いまして」と、5月30日に都内の劇場で鑑賞したそうで「一番混んでいる回に1人で見に行きました。『なんていい映画なんだろう!』って(笑)。台本とも違っていて感動して。途中からよく喋る嫌なやつ(自分のこと)が出てくるじゃない」と自虐を交えておどけつつ、「こうやって中村倫也や神木隆之介の邪魔と言いますか、違和感を作れる役ができたことに本当に多幸感がありました。みんながイライラしている感じもしました」と、自身が演じた強烈なキャラクター・坂田への手応えをにじませた。

その上で、旧知の中村と対峙(たいじ)する形での共演に「よくふざけてコメントでも言ってましたけど、痺れましたよ。演劇とは違うステージで、ある意味心理戦で」と言えば、中村も「剣で刺し合うじゃないですけど、言葉の端々が1個1個鋭利で」と同調し、ムロは「仲良しこよしじゃなく、台本を成立させるところは痺れましたね。こんなに対峙する役が実現するんだと思いました」と振り返った。

■フリートークから観客の質問タイムへ

そのまま全く止まることなく、よどみなくフリートークを続けていく中、せっかくなのでと観客の質問タイムを実施することに。

本作における互いの演技の印象を語る中で、中村は「本当に僕をイラつかせるの日本一うまいんで(笑)。僕はムロさん史上一番のハマり役だと今回、主演として、役者セクションの代表として宣伝で話させてもらっていたので、それは常々作品を通して、三島をやっている身としては、ドシンと重い物を載せられている感覚がありました。今もムカついています」と、劇中の廊下でのムロとのシーンを述懐した。

続いて、観客から「この映画は人生の選択がテーマになっているということで、最近『この選択をミスったな』という話があれば教えてください」という質問が寄せられる。

これに2人は熟考した後、中村が「正解しか出してないから…」とボソッと言えば、ムロは取材陣の方を見て“ここを使え”と言わんばかりにタイピングするまねをしながら「そして中村は言った、『正解しか出してない』」とイジって観客を笑わせつつ、「確かに倫也のミスってあんまり見ないですよね」とフォロー。

質問者が「例えば、これを言って奥さんを怒らせちゃったなとか…」と例を挙げて助け舟を出すと、中村は「いや~ずっと仲良くしてますねえ」とボソッとのろけ、再びムロの手がカタカタと動き出し、「そして中村は言った、『ずっと仲良くして…』」と再放送のごとく取材陣にアピールすると、中村は「上の句を変えないんだ」と、柔和な笑顔で的確にツッコんでいた。

そして、あらためて中村は「用事があって車で外出して、目的地の駐車場を使おうと思ったんです。そしたら、その駐車場が使えなくて、近くで探そうと思ってグルグル回って、ちょっと離れた所にやっと見つけてそこに停めて、歩いて行ったんです。そしたら、その建物の反対側が駐車場だった。あそこで右に曲がればすぐだったのに…」と、いろいろ探して結果的に遠回りしてしまったエピソードを披露。

一方、ムロは「1人で撮影中にご飯屋さんに行って、話し掛けられたのでその質問に答えたら、すんごい話の長い人だった。私の1人の時間は彼に全て奪われたんです。ずっと彼の質問と、それにまつわる彼のエピソードを聞き、気付いたら2時間以上たっていて…。まあまあ楽しかったですけどね(笑)。相槌打っちゃうんですよね」と、常にオープンスタンスなムロらしい、驚きの“選択ミス”エピソードを打ち明けた。

映画「君のクイズ」は、大ヒット上映中。

◆取材・文=月島勝利(STABLENT)

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