
SUPER EIGHTの丸山隆平が、6月7日に都内で行われた映画「名無し」大ヒット御礼舞台あいさつに、佐藤二朗と共に登壇した。
■佐藤二朗も丸山隆平も公開後に映画館で鑑賞
佐藤が原作・脚本・主演を務める本作は、映画にすべく執筆するも、その過激なテーマと特殊な世界観のためにお蔵入り寸前になっていた佐藤のオリジナル脚本が編集者の目に留まり、永田諒の作画によって漫画化。名前のない怪物と化した男の希望と絶望、そして狂気を描くサイコバイオレンスを、共同脚本も手掛けた城定秀夫監督が実写映画化を実現させ、佐藤は自ら生み出したキャラクター“名無し”を、丸山は容疑者の名付け親となる巡査・照夫を演じている。
この舞台あいさつの前日、川崎の映画館で本作を見たという佐藤は、「実は『爆弾』という映画も公開時期に3回ほど見に行って。『爆弾』のスズキタゴサクは人を直接殺めないので、見終わった後は『別に見つかってもいいか』と思って、実際に何人かにバレてしまったんですけど。今回の『名無し』は見終わった後、これは何がなんでもバレないように帰ろうと思いまして、(手で顔を隠すしぐさをしながら)こうやって」と語ると、丸山から「怪しい(笑)」とツッコまれる。「でも、バレなかった」と他の観客に気付かれることはなかったと伝えるも、劇場スタッフから「佐藤二朗さんソックリね!」と大きな声で語りかけられて焦ったというエピソードを披露。
丸山も「僕も実は公開されてから見に行きました、六本木の方に」と明かし、「全くバレなかったです。それだけ皆さん、没入して見てくださってたんだと思います」と笑顔を見せた。

■佐藤二朗「賛でも否でも考察でも何でもいいからSNSに書いてください」
佐藤は「公開の時に『賛否あっていい』と言いました。賛でも否でも遠慮なくSNSに書いてくださいって。そしたら、本当に賛と否が二分してて」と語り、「ただ、脚本を書いた僕本人でさえ気付かないような考察とか、『そんなつもりでは書いてないんだけど、確かにそう取れるか』っていう考察とかがあって。もう僕や監督、出演陣、スタッフ陣の手を完全に離れて、生き物のようにどんどん育っちゃっているなって感じがすごくしてて、それは作品としては幸せなことだなと思います。これからご覧になる皆さんも、賛でも否でも考察でも何でもいいからSNSに書いてください」と、SNSでの反響に対してうれしそうな表情を見せ、観客に呼びかけた。
さらに、「小規模の公開にしては異例のヒットで、個人的には日本映画界に言葉にできないほどの光を見ています。ヒットするだろうなっていうテイストとは違うし、SNSでも賛もあり否もあり考察もありという中で、たくさんの人に見ていただいているこのオリジナル作品はすごい希望の光だな、と」と自身の思いを伝え、「日本映画が原作ものばっかりになっちゃうのも寂しいので、オリジナルも頑張らなきゃなという思いは、日本映画関係者みんなが抱いているもので、その光になればいいなと思っています」と思いを明かした。

■5回以上見た人も…丸山「癖になってるねぇ」
リピーターが多いのもこの作品の特徴になっているということで、佐藤と丸山が客席に向けて「今日初めての人」「2回目という人」と作品を見た回数を確かめると、初めての人よりも2回目の人の方が多く、「3回目」という人はさらに多かった。「4回目!」と呼びかけても手を上げる人がいて、丸山は「癖になってるねぇ。ラーメン二郎みたいになってきてるんじゃない?」と笑顔を見せるが、「5回以上の人」という呼びかけにも手が上がり、「えぇ、すご!」「今までで一番多いんじゃない?」と2人は驚いた表情に。
佐藤は、作品の中で“あること”に気付いた人がいるのかどうか聞きたくなったが、「でも、初めて見る方もいらっしゃるか」と言って、話そうかどうか迷って丸山に相談。聞いてみることを決めた佐藤は「初めて見る方には、なるべくまっさらで見ていただきたいので、耳をふさいでください」とお願いをし、さらに「(耳をふさいだまま)『あー』ってちっちゃな声を出して聞こえないようにしててください」と念には念を入れる。
その上で、とあるシーンのことを語った佐藤は、「分かった方っています?」と聞くとたくさんの手が上がり、「こんなにいるの!?」と驚き、「うわぁ、すげえ!」と感動した様子を見せた。

■丸山隆平「昨日も一緒に仕事してたんですけど、ずっと裏で笑ってました」
また、作品の重要なテーマの一つが「人とつながりたいという願い」ということにちなんで、最近“つながり”を感じたエピソードを披露。
佐藤は、作品に込めたテーマの話を真面目に語りつつ、「ちなみに私、割と毎日、妻にハグは断られております。『ハグしようか』『はいはいはい』ってハグすると『精気が吸い取られる』って言われるんです」と明かすと、丸山から「めっちゃほっこりじゃないですか!」と言われ、「めっちゃかわいいの」とのろけた。
丸山は「もう月並みですけど」と前置きして、「やっぱり人生で一番長く一緒にいる(SUPER)EIGHTのメンバーですね」と答えると、佐藤は「絶対ネットニュースのタイトルだよ!」とツッコミを入れた。
「昨日も一緒に仕事してたんですけど、ずっと裏で笑ってました。ヨコさん(横山裕)は最近カメラにハマっているみたいで、ずっとメンバーを撮っているんですよ。どれだけメンバー好っきゃねん(笑)。ちょっと照れて『インスタ用やから』みたいな。『かわいいなぁ、おい!』って(笑)。やす(安田章大)はやすで、ずっとギター。昨日晴れやったから外で弾いてて、青いサングラスして(笑)。大倉(忠義)は、何してたっけなあいつ? オレが言うことでずっと笑ってました。結局取材とかで、何の話とかされているんですかって聞かれるじゃないですか。何も内容のない話なので、ホンマに小学生の集まりみたいな。別にわざわざ深い話もしないし」とうれしそうにメンバーの様子を報告。
さらに「昨日は、全員で飯食いに行こうみたいな話を。日にちをすり合わせて、私が予約をしまして。楽しみですね。それは後日にエピソードとして話させていただきたいと思います」とメンバー食事会が近々開かれることを明かした。
映画「名無し」は全国公開中。
◆取材・文=田中隆信


