
長友佑都は本当に“ピエロ”なのか? モンテレイで見た“圧倒的な存在感”【日本代表/現地発コラム】
「YouTube、見てますよ!」
2026年6月8日、日本代表のベースキャンプ地ナッシュビルへ移動するためモンテレイ国際空港で搭乗手続きを終えた直後だった。チェックインをサポートしてくれた『メキシコ北東部日本人会』の会長から、そんな言葉を投げかけられたのだ。
振り返れば、3月28日のスコットランド戦当日、ハムデン・パーク付近で英国在住の方に「あっ、YouTube、見てますよ!」と声をかけられた。
いよいよ『サッカーダイジェストTV』もワールドワイドになったかと冗談まじりに思っていると、ひとりの選手が頭に思い浮かんだ。
もはや「ブラボー!」が世界共通語になりつつある長友佑都だ。6月6日、日本代表が現地モンテレイの日本人補習校などに通う計65人の子どもたちと交流した。その場でも、このベテランは「ブラボー!」の大合唱を浴びるなど大人気だった。
練習後、「『ブラボー!』がもう世界共通語ですね」と水を向けると、長友は驚いたような表情を浮かべて「やばいですね。世界に届いているのと、この期間。4年続いていることにビックリしますね」と答えてくれた。
長友を「ピエロ」と呼ぶ者もいるが、仮にそうだとしても何が悪いのだ。良くも悪くも注目されていること自体、偉大だ。長友自身はかつて「批判がパワーになる」と言っていた。批判されればされるほど、彼は強くなる。鋼の精神を持っているからこそ、森保一監督はこの鉄人をW杯のメンバーに選んだのかもしれない。
先に述べた交流会の場で子どもたちは最後にみんな揃って「せーの、ブラボー!」と叫んでいた。未来ある子どもたちの元気な声が、長友の存在意義を証明している。
こうして私自身が長友についての記事を書いている時点で、彼の術中にハマっているとも言えるだろう。
一番怖いのは、無反応だ。その意味では、「ブラボー!」でこの4年間を生き続けている長友は、ピエロどころか偉大なフットボーラーだ。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
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