92歳でアーティストとしてメジャーデビューを果たすという前代未聞の挑戦を一目見ようと、会場には早くからファンが詰めかけた。

イベントがスタートすると、ステージ中央の椅子に座り、独特のユーモアで一気に会場を和ませると、自身の人生を振り返りながら、戦時中そして終戦後の忘れることの出来ない記憶に紐づいた「リンゴの唄」を1曲目として歌い上げた。
かつてプロデューサーとして数々のヒットを世に送り出してきた髙嶋だが、この日は一人の「唄い手」としてステージに堂々登壇。どこか懐かしく、そして聴く者を自然と笑顔にする温かみのある歌声が響き渡ると、会場からは大きな拍手が沸き起こった。

歌唱を終えると、音楽プロデューサー時代のエピソードから、今作「君のいない朝がくる」の制作秘話へと語り始めた。
今作は、作詞きたやまおさむ、作曲都倉俊一による数々の名曲を世に生み出したヒットメーカー2人によって手掛けられている。
かつてディレクターとして二人のデビューを手掛けた髙嶋が、長い時を経て今度は「自分のために」書いてもらったという特別な絆から生まれた一曲だ。
本作のテーマは、9年前に最愛の妻を亡くした髙嶋が、その後の日々で感じてきた寂しさや、伝えられなかった「ありがとう」の想いが綴られている。かつてディレクターとして活躍した髙嶋のハイカラな感性を感じさせる、懐かしくも洗練されたメロディーが会場を包み込んだ。
素朴な想いを語りかけるようなギターの音色と、髙嶋のやさしい歌声があいまった瞬間、カメイドクロックの空間は、心静かな癒しの空気へと一変した。

「聴いてくださる方が、かつて傍にいた大切な人を思い出すきっかけになれば」――。そんな髙嶋の祈りにも似た歌声に、会場中が息を吞み、演奏が終わった瞬間、この日一番の温かい拍手が送られた。
イベント終了後には、詰め掛けたファンと言葉を交わしながらのサイン会が行われた。92歳の大型新人は、更なる夢に向かって突き進む。
Information
イベント情報
【日時】2026年6月9日(火) 13:00~
【場所】カメイドクロック 1Fカメクロコート
〒136-0071 東京都江東区亀戸6丁目31-6
【内容】ミニライブ&サイン会
受付:12:30
取材:13:00~開演
《セットリスト》
M1:リンゴの唄(フルコーラス)
M2:君がいない朝がくる(フルコーラス)
リリース情報

2026年6月10日発売
「君がいない朝がくる」
作詞:きたやまおさむ/作曲:都倉俊一
C/W「リンゴの唄」
作詞:サトウハチロー/作曲:万城目 正
KICM-2171(定価¥1,700)
ご予約はこちら
https://www.kingrecords.co.jp/cs/g/gKICM-2171/

