
ジェシカ・チャステイン、アン・ハサウェイが主演を務める7月24日(金)公開の映画「隣人たち」のオープニング映像が解禁された。
■誰もがうらやむ幸福な光景を収めたオープニング映像
1960年代アメリカ、大都市郊外の隣同士の家に住む親友のセリーヌ(アン・ハサウェイ)とアリス(ジェシカ・チャステイン)。互いに裕福な家庭で同い年の一人息子を持つ二人は、完璧で幸せな生活を送っていた。しかしある日、セリーヌの息子が不幸な事故に遭ったことで関係性は一変。喪失感に苦しむセリーヌは、次第にアリスの息子・テオに心を通わせるようになっていく。その様子に疑念を持ち始めるアリス。徐々にアリスの行動はエスカレートしていき、やがて二人は狂気と妄想の渦に飲み込まれていく。
今回解禁されたオープニング映像の舞台は、セリーヌのために開かれたサプライズ・バースデーパーティ。「みんなありがとう、うれしい驚きだわ」。そうほほ笑むセリーヌを囲むのは、おいしそうな料理が並ぶテーブル、緑あふれる庭、優しい夫、そして愛らしい子どもたち。隣人であり親友でもあるアリスとセリーヌ、二つの家族が過ごす理想そのものの時間が映し出される。誰もがうらやむ幸福な光景。しかし、その完璧さこそがこの先に待ち受ける悲劇をより鮮烈に浮かび上がらせていく。
■ブノワ・ドゥロームが同作に散りばめた“ヒッチコック的スリラー”へのオマージュ
ブノワ・ドゥローム監督が敬愛するイギリスの映画製作者アルフレッド・ヒッチコック。同作にドゥローム監督は“ヒッチコック的スリラー”へのオマージュを随所に散りばめた。なかでも象徴的なのが、ジェシカ・チャスティン演じるアリスに託された、印象的なブロンドヘアのビジュアル設計だ。
ブロンドのヒロイン像に並々ならぬこだわりを持ち、時には出演女優を染髪させてまで理想を追求したヒッチコック。おなじみの赤褐色のヘアカラーをチェンジしたジェシカ・チャステイン演じるアリスの輝くブロンドヘアは、まさにヒッチコックが愛したブロンド女性そのもの。
対するアン・ハサウェイ演じるセリーヌの艶やかなブルネットと画面に並んだ瞬間、二人の鮮やかなコントラストが目を奪い、それは単なるルックの違いではなく、やがて崩れゆく友情、交錯する感情そのものを象徴している。
ドゥローム監督は同作について、「物語は郊外の日常ドラマから、まさにヒッチコック的なスリラーへと移行します」とコメント。さらに、「ヒッチコックは形式や構造、映像表現や比喩など数多くの革新をもたらしました。今見ても驚くほど現代的で、多くの現代映画よりもモダンです」と、その敬愛する巨匠から受けた影響を明かしており、今回解禁された映像は、不穏な悲劇が静かに忍び寄るなか、同作ならではのエレガントなサスペンスの幕開けを告げる印象的なワンシーンとなっている。

