2022年9月に現役を退いたテニス界のレジェンド、ロジャー・フェデラー(スイス)が、今夏の「全米オープン」で再びフラッシングメドウのコートへ戻ってくることになった。かつてのライバルたちと共に、特別なエキジビションマッチに出場する。
『Roger Federer: An Icon Returns to New York』と題されたイベントは、現地8月25日に開催予定。フェデラーは03年全米王者のアンディ・ロディックに加え、アンドレ・アガシ、ジョン・マッケンローという米国テニス界を代表する往年の名手たちとプレーを共にする。
フェデラーにとって「全米オープン」は特別な大会だ。04年から08年にかけて大会5連覇を達成。この記録はオープン化以降、男女を通じて唯一の偉業として今も残っている。
一方で、キャリア終盤はヒザの故障に悩まされ、全米で最後にプレーしたのは19年。20年以降は限られた大会にしか出場できず、22年9月の「レーバー・カップ」を最後に現役生活に幕を下ろした。今回の発表に際し、44歳のフェデラーはニューヨークへの思いを語った。
「全米オープンは私にとって常に最も特別な大会の1つでした。キャリアにおける数え切れないほどの忘れられない瞬間がニューヨークで起きましたし、アーサー・アッシュ・スタジアムは私にとって大きな意味を持つ場所です。あの雰囲気の一部になることや、ファンが毎年もたらしてくれる信じられないようなエネルギーを感じることが恋しかったです」
「アーサー・アッシュに戻り、アンディ、アンドレ、そしてジョンとその夜を共有できることは、これをさらに意味深いものにしてくれます。それらの思い出を祝い、ファンと再会し、皆さんと一緒にとても特別な夜を楽しみにしています」
また、この発表を受け、全米テニス協会(USTA)のブライアン・バハリー会長もフェデラーを「テニス史上最も偉大なチャンピオンの1人」と称え、ファンがその功績を改めて祝福できる機会になると歓迎した。
フェデラーは引退後もレーバー・カップに関わるなど、テニス界とのつながりを保ち続け、今年8月には国際テニス殿堂入りも控えている。一方、投資家として参画するスイスのスポーツブランド「On(オン)」も大きな成功を収めており、自身の財団を通じた南アフリカやスイスでの教育支援活動も継続中だ。
昨年10月の「上海マスターズ」、そして今年1月の「全豪オープン」でもエキジビションに参加するなど、引退後も折に触れてファンの前に姿を見せてきたフェデラー。だが、5度の優勝を飾った「全米オープン」、そして数々の名勝負を演じたアーサー・アッシュ・スタジアムへの帰還は別格だ。これまでスタンドで試合観戦したことはあるが、プレーするのは引退後初めて。ニューヨークの観衆が再びスイスの偉人を迎える夜が近づいている。
構成●スマッシュ編集部
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