現地時間6月9日(日本時間10日)、『TIME』誌がスポーツ界で最も影響力のある100人を発表。その表紙にはバスケットボール界の“キング”ことレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)が起用された。
この日公開された単独インタビューは、今年4月のプレーオフ開幕前に収録されたもの。レイカーズの練習施設で行なわれたインタビューで、レブロンは「あとどれくらい現役でプレーを続けたいか?」という質問に、次のように答えた。
「それは俺のマインド次第かな。精神が向かうところへ、肉体も向かっていくものなんだ。もし俺が試合当日5時間前に準備へ取り掛かるためアリーナへ着いて、2時間半前に練習を始めることに喜びを感じなくなったら、終わったと思うだろう。そうなったら、試合でサボり始めることになってしまうからね」
昨年末に41歳を迎えたレブロンは、歴代最長のキャリア23年目を終えた。大ベテランではあるものの、60試合の出場で平均20.9点、6.1リバウンド、7.2アシスト、1.20スティール、フィールドゴール成功率51.5%と年齢を考えれば驚異的な数字を残した。
さらに、得点源のルカ・ドンチッチをケガで欠いたプレーオフでも、平均23.2点、6.7リバウンド、7.3アシスト、1.30スティールをマークし、3年ぶりにチームをカンファレンス・セミファイナル進出へ導いた。
40代でここまでのスタッツを残す選手は前代未聞で、今夏に完全FA(フリーエージェント)となるレブロンは、今もなおバスケットボールへの情熱を失っていない。
また、レブロンは史上最高の選手を意味するGOAT(Greatest Of All Time)論で、マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)とともに真っ先に名前が挙がる選手でもある。
23年間で4度の優勝とファイナルMVP&シーズンMVP受賞をはじめ、通算得点や出場試合数、フィールドゴール成功数は歴代トップ。さらにオールスターの通算選出回数(22)、オールNBAチームの選出回数(21)でも1位となっている。
レブロンはNBAの歴代ランキングにおける立ち位置について、迷うことなく自身をトップに据えた。
「誰も俺より上だとは思っていない。間違いなくね。マイク(ジョーダン)も同じことを言うだろう。コビー(ブライアント)もね。安らかに眠ってくれよ。それにマジック(ジョンソン)、(ラリー)バードもそうだ。
シャック(シャキール・オニール)も、亡くなったウィルト(チェンバレン)も、カリーム(アブドゥル・ジャバー)だって同じことを言うだろう。俺たちの中で、他の誰かを選ぶ人なんていないと思う。もしゼネラルマネージャーがいて、俺たち全員を基準に見て、1位指名権を持っているなら、自分を選ばないのは難しいだろうね」
GOAT論は、ポジションや全盛期、時代背景など比較の条件が複数存在するため、明確な結論に至ることは難しい。
加えてバスケットボールは個の能力だけで完結する競技ではなく、チーム状況や役割によって評価も大きく変わる。
そうした不確定性を踏まえた上で、レブロンは歴代のレジェンドへの敬意を示しつつ、自身のキャリアに強い自信を覗かせていた。
文●秋山裕之(フリーライター)
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