
俳優の板垣李光人と吉川愛が、6月10日に都内で開催された映画「口に関するアンケート」“口”プレミアに綱啓永、MOMONA(ME:I)、森愁斗(BUDDiiS)、西山智樹(TAGRIGHT)、柄本時生、清水崇監督と共に登場。作品にかけて、“口にして後悔したこと”のエピソードを語る場面があった。
■“口にまつわるゾワっとミステリー”を映画化
本作は、女性の口元が大きく写された不気味な表紙、一度見たら忘れられない手のひらサイズの装丁とたった60ページという短い物語の中でしっかりと恐怖を味わえる“新感覚な読書体験”として話題を集めた、累計43万部を突破した背筋氏の同名小説を、ホラーの巨匠・清水監督が実写映画化した“口にまつわるゾワっとミステリー”。
心霊スポットとして知られる墓地に肝試しに向かった大学生たち。しかし翌日、1人の女子大学生が姿を消した。残されたのは墓地を訪れた5人の大学生たちが語る“不可解な証言”だけ。あの夜、いったい何が起きていたのか。証言から導かれるその“真相”を知った者には、何が起きるのか――というストーリー。
実写映画単独初主演となる板垣は、墓地に向かった5人の大学生の1人である翔太を、吉川は肝試しに行った翌日にこつぜんと姿を消してしまう大学生の杏を演じている。
今回は“口プレミア”ということで、一同は“巨大な口”をモチーフにしたオブジェの中からステージに登場。インパクト大なオブジェの歯の部分を触り、板垣は「硬いです。ちょっとホワイトニングしたほうがいいかも、黒ずんでいるので」とニッコリ。
原作は“新感覚な読書体験”が味わえる作品として話題になったが、板垣は「最初に読んだときに非常に新しい読書体験だなと思って。内容だけではなくて、文字というものを使って視覚的にじわじわ怖くなる、読後感。本当に自分が今まで体験したことのない読書体験でした」と、原作小説の印象を明かす。
そしてその上で、実写化された本作について「映画は映画で、映画からしか得られない恐怖、音響と映像と、この映画館という閉ざされた場所でじわじわと追い詰められる感じみたいなものがあったので、本当にいい映像化になったんじゃないかなと思っています。ネタバレになるので詳しくは言えないですけど、大音量で音が鳴ったりするところも、家だと音量を小さくできちゃいますけど、映画館のように抵抗できない場所で、この作品を見ることに意味があるなと思いました」と、調整できない映画館での鑑賞をオススメしていた。
また、吉川も「最初から最後までずっと“じわじわ怖い”を体験させられているというか、ゾワゾワがずっと止まらなくて。しかも最初のシーンが重要だったりするんです。1シーン1シーン、一言一言が意外と重要だったことにたぶん気付かされると思うので、最低でも2回は見たほうが、伏線も分かると思うので、見てくれたらうれしいなと思います」と、リピート鑑賞を呼び掛けた。
■板垣、これまで後悔した発言は「無し」
そんな中、“口が災いの元”となって不可解な出来事に巻き込まれていく物語にちなみ、「口にして後悔したこと」をフリップで答えるコーナーも。
これに板垣は「無し」と発表し、他の登壇者から「おーい!」「それありかぁ~!」とツッコまれ、「ないんですよ。そもそも後悔したことがなくて。言葉は生き物なので、自分の中から出てしまったらどうしようもないし、後悔してもしょうがない」と説明。
それを受け、清水監督は「めっちゃいい子ちゃんぶってる(笑)」と小声で指摘しつつ、「確かに発したら最後、言葉って取り消せない。その怖さが今SNSなどで広まっているじゃないですか。その怖さなんですよ。この映画のもとに置きたかったのは」とフォローすると、板垣は「それを言いたかったんです!(笑)」と、しれっと乗っかっていた。
一方、吉川は「ドアノブ職人」という一見不可解な回答を。その意味は「いろんなサロンなどに試しに行くことがあるんですけど、吉川愛だとバレていないときに、『何のご職業をされているんですか?』と聞かれて、どうしようかなと。いつもは違う職業を答えるんですけど、そのとき全然浮かばなくて、パッと見えたのがドアノブだったので、『ドアノブ職人をやってます』って」と、職業を偽ったことを告白。
続けて「そう言ったら『ドアノブ職人!? って、何をやってるんですか?』と聞かれて、『いろんなドアノブの形があるじゃないですか。その部品とか、壊れて開かなくなってしまったドアノブを直す職業をやっております』って。そしたら質問が止まらなくて、めっちゃ後悔しましたね」と、“身バレ”防止のためについ口に出た職業がトリッキー過ぎて、逆に注目されてしまったことを後悔していた。
ちなみに普段はアパレルスタッフや動物園の飼育員などと答えているそうで、「その辺は言いやすいんですけどね。二度とドアノブ職人とは名乗らないと決めました」と宣言した。
なお、本作はスペイン・シッチェスで開催される世界三大ファンタスティック映画祭の最高峰、第59回シッチェス・カタロニア国際映画祭シッチェス・コレクション部門に正式出品されることが決定。さらに、アジア最大級のファンタジー映画の祭典であるプチョン国際ファンタスティック映画祭のシグネチャー部門でのインターナショナルプレミア上映も決まった。
映画「口に関するアンケート」は、7月3日(金)より全国公開。
◆取材・文=森井夏月(STABLENT)

