ロサンゼルス・ドジャースは現地6月9日時点で43勝24敗の成績でナ・リーグ西地区首位を独走。2位タイのアリゾナ・ダイヤモンドバックスとサンディエゴ・パドレスとは8.5ゲーム差と大きなリードを築いている。
積極補強でスター選手を次々と獲得して同地区4連覇、ワールドシリーズ連覇を果たし、一部からは“金満球団”とのレッテルを貼られることもあるドジャース。新たな労使協定で争点となっているサラリーキャップ制度(戦力均衡を目的に年俸総額などに上下限を設ける制度)導入を推進する意見の根拠としてしばしば挙げられている。
一方で、サラリーキャップ制度の導入がナ・リーグ西地区の戦力均衡、つまりドジャースの相対的な戦力ダウンには寄与しないとの見方もある。米スポーツ専門メディア『Fan Sided』は「サラリーキャップですらドジャースは止められない」と主張。2つの根拠をもとに説明している。
1つ目がドジャース以外の球団のレベルだ。現在ドジャースは同地区首位を独走しているだけでなく、得失点差で「+142」と大きくプラスを出している。一方で、他の4球団は全て二桁のマイナスを記録。最下位ロッキーズが「-95」と大きなマイナスを叩き出しているとはいえ、4球団で計「-177」と苦戦ぶりが顕著に表れている。
もう1つがドジャースの生え抜き選手の台頭だ。同メディアは現在リーグ打点王のアンディ・パヘス、そして今季7勝2敗、防御率2.62、クオリティスタート7回と好パフォーマンスを続けているジャスティン・ロブレスキーを例に、最低年俸に近い両選手が常勝軍団をけん引していると示唆した。
そして同メディアは「サラリーキャップは万能の薬ではない」と断言。「サラリーキャップ制度がもたらすのは、パドレスや(サンフランシスコ・)ジャイアンツに資金の上手いやり繰りをさせる可能性だけだ。それだけでドジャースを上回ることはできない」と続ける。
リーグ屈指のファームシステムを有し、球団全体が正しい道を選び続けていることがドジャースの強さの根源なのかもしれない。
構成●THE DIGEST編集部
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