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《クマ捕獲でまた…》「殺さないでくれ」「山に逃がせ」役所に電話殺到で担当者は疲弊、“処分して”の声も…いっぽう目撃情報は「昼の時間帯にピタッと止まる状態でした」

《クマ捕獲でまた…》「殺さないでくれ」「山に逃がせ」役所に電話殺到で担当者は疲弊、“処分して”の声も…いっぽう目撃情報は「昼の時間帯にピタッと止まる状態でした」

宇都宮の繁華街にまで侵入し、日本列島を騒然とさせているクマ問題。9日に一頭が捕獲された宇都宮市ではその後、新たな目撃情報はなく3日間続いた市立小中学校全校の休校は解除されている。しかし10日午後には京都府宮津市の日本三景の名勝「天橋立」に成獣のツキノワグマ一頭が出没し、逃げ込んだ雑木林で同日夜、麻酔銃を撃たれて捕獲された。

「もうひっきりなしに電話はかかってきています」

6日に目撃情報が出て8日から市立小中学校全94校を休校にしていた宇都宮市。9日に成獣一頭を捕獲したものの、別の個体の出没の可能性も考慮して10日も措置を続けた。

しかし、以降は新たな目撃情報もなく、防犯カメラ映像の分析などから新たな脅威はないと判断し、11日に休校措置を解除した。

“クマ担当”の同市農林生産流通課に今回捕獲した成獣のことや、今後の方針などを聞いてみた。

「オスの成獣です。市で計測したわけではありませんが、報道などから体長1m20㎝~1m40㎝とのことです。麻酔銃を撃たれ捕獲された熊は、基本的には殺処分します。処分方法は猟友会に委託しているので詳細は公表していません」

「いくら猛獣でも殺処分は酷なのではないか」というクレームが、動物愛護団体などからあると聞いたことがあるが、実態はどうなのだろうか。

「めちゃくちゃきますよね。動物愛護団体を名乗られる方はいませんが、『人間が熊の居場所を壊してるからだろう』とか『人間がそうさせたんだろう』『殺さないでくれ。殺処分をやめてくれ』『本来いる場所に逃がせ』『別の山に逃がせ』とかもう様々なお声をいただきました。

苦情の電話だけではありませんが、もうひっきりなしに電話はかかってきています。『殺処分しないでくれ』という意見とは反対の声も一部ではあります」

殺処分をやめてくれというクレームには何と答えているのか。

「それはもう、『お答えしかねます』みたいなニュアンスでご回答するしかないですよね」

学校の休校は小中学校だけだったのか。

「市立の小中学校と目撃情報のあった宇都宮大学が休講措置を取っていました。高校に関しては県の方でやっていたので、目撃情報や地域性を鑑みて校長判断でやっているのではないでしょうか」

今回のように人がたくさん生活するエリアにクマが出没したことは、これまでにあったのだろうか。

「宇都宮市内でも郊外での目撃情報はありましたが、市街地での出没は調べられる記録の中にはないですね。原因も今はまだわかりません。

ただ、もとから予定されていたことですが、7月に市内で実地訓練を行おうと思っております。熊が出たことを想定して訓練をやるつもりでしたので、今回の実地の経験も訓練の中に盛り込んで課題を克服していきたいと思っております。

今回の最初の目撃情報は6日土曜日の午前中だったと思います。目撃情報が集中していたのは夜と明け方で、昼の時間帯には目撃情報がピタッと止まる状態でした。日中、人が動いてる時間帯はおとなしいという傾向が読み取れますね」

「捕獲後、その日のうちに殺処分は行われました」

とりあえずひと息ついた北関東の中核都市、宇都宮。

しかしその頃、遠く西に離れた日本三景のひとつ、京都府宮津市の「天橋立」でもクマが騒動を起こしていた。

「10日午後4時半ごろ、天橋立の北側にクマ1頭がいるのを通行人の女性が見つけて110番通報しました。

府警宮津署員が現場に急行して観光客らを退避させ、天橋立を通行止めにして様子をうかがっていたところ、クマは天橋立の中をノシノシと300メートルほど歩き、西側の『阿蘇海』に飛び込んで北に向かって泳ぎ、対岸に渡りました。

クマは江尻地区の宿泊施設敷地内の雑木林に逃げ込んで、木に登って“籠城”、府から委託を受けた業者が午後10時半すぎに麻酔銃を2発撃ち命中しました。動けなくなったクマを捕獲し、こうして6時間に及ぶ大捕物が終わったのです」(社会部記者)

捕獲されたのは体長約137センチ、体重約97キロのツキノワグマ。宇都宮市と同じくオスの成獣で、すでに殺処分されている。宮津市役所の農林水産課はこう話した。

「この辺りは山が近いところでありまして近隣でこれまでも目撃情報というのはありました。直近では5月15日にあがっておりました。

捕獲されたクマについては委託されていた民間業者の殺処分する場所が、クマが出没したすぐ周辺でしたので、捕獲後そこに移動しその日のうちに殺処分は行われました。

麻酔による薬殺という形で処分をしていただきました。麻酔で眠っている間にという形です。お会いした方々には『大変だったね』というお声がけをいただいています」

人間の生活域で頻繁に見かけるようになって久しいクマ。日本全国で起こるクマとの闘いは、いつまで続くのか。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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