現在開催中の男子テニスツアー公式戦「ボス・オープン」(6月8日~14日/ドイツ・シュツットガルト/芝コート/ATP250)は大会4日目の現地11日にシングルス2回戦が行なわれ、予選勝者の島袋将(現世界ランキング104位)が元13位の実力者ニック・キリオス(オーストラリア)を4-6、7-6 (5)、6-4で下し、ツアー大会で初めてとなるベスト8進出を決めた。
日本国内でキャリアを積み、大学テニスの名門・早稲田大学で活躍した28歳の島袋は、今回が同大会初出場。予選2試合を勝ち抜いて本戦入りを果たすと、1回戦では世界92位のカンタン・ハリス(フランス)に6-4、6-2で快勝し、芝ツアー初白星を挙げていた。
2回戦の相手は、今大会で今年1月の「ブリスベン国際」(ハードコート/ATP250)以来、約5カ月ぶりの実戦復帰を遂げた31歳のキリオス。度重なるケガの影響で現在はランキングを持っていないが、強力なサービスやトリッキーなプレーを武器にツアー7勝を挙げている名手だ。芝コートでのタイトルこそないものの、同サーフェスで行なわれるウインブルドンでは2022年に初の四大大会シングルス決勝進出を果たした実績を持つ。
両者は今回が初対戦。オープニングゲームで自身のダブルフォールトからブレークを許した島袋は、その後もキリオスに主導権を握られ、第1セットを落としてしまう。
しかし第2セットに入ると島袋のリターンが合い始め、じわりじわりと相手にプレッシャーをかけていく。ブレークこそ奪えなかったものの、サービスゲームは全てキープ。対するキリオスも粘りを見せてタイブレークに突入したが、これを島袋が制し、1セットオールに持ち込んだ。
勢いに乗る島袋はファイナルセット、ファーストサービスで93%、セカンドサービスでも64%と非常に高いポイント獲得率を記録し、終盤の第9ゲームで値千金のブレークを獲得。サービング・フォー・ザ・マッチとなった直後の第10ゲームを難なくキープし、1時間52分で鮮やかな逆転勝利を収めた。
試合後のオンコートインタビューで島袋は喜びをあらわにしつつ、適応が難しいとされる芝コートでのプレーについて、確かな手応えを語った。
「本当にうれしいです。キリオスは本当に素晴らしい選手で、テニス界のビッグネームでもあるので、この勝利は僕にとって大きな意味を持ちます。僕は芝が大好きで、今はプレー感覚もメンタリティも良い感じです」
準々決勝で島袋は、第1シードのベン・シェルトン(アメリカ)と世界ランキング88位のマルコス・ギロン(アメリカ)の勝者と対戦する。なお現地11日に始まった両者の2回戦は、ギロンの7-6(4)、4-4となったところで雨によるコートコンディションの悪化と日没のため順延。本日12日の第2試合で再開され、その勝者が同日の第4試合で島袋との対決に臨む。
文●中村光佑
【動画】島袋がキリオスをフルセットの逆転で破った「ボス・オープン」2回戦ハイライト
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