
「遠藤離脱よりも…」日本代表が抱える”最大のリスク”とは?【北中米W杯】
あくまでピッチ上の戦力だけで判断するなら、遠藤離脱が致命傷になるわけではない。そもそも遠藤は現状でボランチの3、4番手だった。主力中の主力が欠けるわけではないのだ。
2ボランチのファーストセットは間違いなく鎌田大地と佐野海舟。むしろ問題なのは、この2人への依存度が高い点にある。ここまでの日本代表の戦いを見る限り、どちらか一方が負傷や出場停止などで不在になれば、中盤の構成力は明らかに低下する。
実際、北中米ワールドカップのレフェリーの判定は開幕戦(メキシコ対南アフリカ戦)から非常に厳しく、特に悪質なファウルや得点機会阻止(DOGSO)には、躊躇うことなくレッドカードが提示されるなど、厳格な基準が適用されている。
鎌田と佐野のポジションを考えれば、大会を勝ち進む過程で“無傷”でいられる保証はない。
三笘薫と南野拓実の不在に左シャドー問題が取り沙汰されているが、むしろ不安要素はボランチにあるかもしれない。
もちろん、田中碧や、おそらくボランチ起用となる瀬古歩夢が力不足だと言いたいわけではない。ただ、攻守両面での連係、距離感まで含めて考えると、現時点で鎌田&佐野に代わる完成度の高いコンビは見当たらない。
テレビゲームのように良い選手だけを並べれば勝てるわけではない。前線や最終ラインとのコンビネーションまで含めれば、現時点では田中や瀬古よりも佐野と鎌田のコンビに分があるように映る。
その意味で、鎌田と佐野は森保ジャパンの生命線だ。裏を返せば、この2人に大きく依存せざるを得ないチーム状況こそが、日本代表の抱える最大のリスクなのかもしれない。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長/現地特派)
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