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断言しよう、長友佑都は「選手枠」だからこそ偉大だ!「コーチ枠」ではない決定的な理由

断言しよう、長友佑都は「選手枠」だからこそ偉大だ!「コーチ枠」ではない決定的な理由


 事前キャンプ地のモンテレイから日本代表の取材を続ける中で、長友佑都が「コーチ枠」ではなく「選手枠」だからこそ偉大だと感じることがある。

 練習後のミックスゾーン。日本代表の選手たちが記者団のリクエストに必ず応じるわけではない。主導権は当然ながら選手側にある。彼らが「今日はなしで」「明日話します」と言って止まらないケースは珍しくないのだ。今回の合宿中、まだ1回しか囲み取材で話していない者もいる。

 メディアはメディアで情報がほしいわけで、そこは選手たちとの“駆け引き”になる。その点、長友は偉大だ。さすが5大会連続でW杯メンバーに選ばれているだけあって、記者の誰かが声を掛ければ、ほぼ必ず足を止めて対応してくれる。しかも、記事の見出しになりそうなフレーズだけでなく、その中身もしっかり伴った言葉を残して──。

 ニュースで話題になりやすいのもそのためだろう。「日本代表がワールドカップで戦います」とチームへの関心を高める意味でも、長友の存在意義は大きい。

 これがコーチならできない。そもそも、長谷部誠コーチも、中村俊輔コーチもミックスゾーンを通らないのだから。他の選手たちの負担を軽減するためにも、長友は“選手としての役割”をしっかりと果たしている。

 これこそが、長友が「選手枠」でいる決定的な理由だ。今回の合宿を通して、その価値を改めて痛感させられた。

 長友の価値は、単にメディア対応に優れているという話ではない。チーム全体を俯瞰し、自分に求められる役割を理解したうえで行動できる点にある。
 
 ピッチ上の戦力にならないと意味がない? 果たして、そうだろうか。サッカーは上手い選手を集めれば勝てるわけではない。主力、途中出場組、バックアッパーと、チームは大きく3層に分かれる。今回招集された26人が全員試合に出られる保証などない。冨安健洋は次のように主張している。

「正直、メンバー全員が同じタイミングでピッチに立つわけではない。その意思統一というか、もっとよりワールドカップに向けて『全体でやっていくよ』『締めていくよ』というところは、もっともっとできる部分だと思います」

 選ばれた26人の全員が同じ立場で大会を迎えるわけではない。時にはプライドを噛み締めて、裏方に回らないといけない選手も出てくるはずだ。

 そういうのも全て理解して行動しているのが長友だ。遠藤航が離脱した今、このベテランが”空気清浄機”としてチーム内を包み込むショッキングな空気を一掃してくれるはずだ。

 断言しよう、長友佑都は「選手枠」だからこそ偉大だ。

 だからこそ、日本が結果を出せなかった時、真っ先に批判の矢面に立つのもまた長友だろう。それでも彼は、その役割から逃げないはずだ。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長/現地特派)
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配信元: SOCCER DIGEST Web

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