
Mrs. GREEN APPLEが主催する「Mrs. GREEN APPLE presents『CEREMONY』」の2日目公演が6月11日、神奈川・Kアリーナ横浜で開催された。FRUITS ZIPPER、上白石萌音、マキシマム ザ ホルモン、ネクライトーキー、サカグチアミ、TWSらが出演。音楽・ファッション・カルチャーが融合する祝祭空間の中、6月10日、11日の2日間にわたるイベントのフィナーレを迎えた。
■プレゼンターが次のアーティストへバトンをつなぐ独自演出
「CEREMONY」では、各アーティストのライブ前に“プレゼンター”が登壇し、音楽への思いや自身の経験を語りながら次の出演者を紹介する独自のスタイルを採用。この日は藤澤涼架(Mrs. GREEN APPLE)、TWSのJIHOON、吉田沙保里、上白石、立川志らく、入江陵介、中条あやみらがプレゼンターを務めた。
イベント冒頭ではMrs. GREEN APPLEの大森元貴が「音楽って本当に楽しいんだ、と感じられる原点に戻れる場」と「CEREMONY」への思いを語り、「互いのカルチャーに触れて、音を楽しむと書いて音楽だということを再提示したい」と呼び掛けた。
最初のプレゼンターとして登場した藤澤は、「いつものライブと違う空気感でドキドキしますよね」と会場に語り掛け、トップバッターの上白石を紹介。上白石は「なんでもないや(movie ver.)」「懐かしい未来」、さらに大森のソロ楽曲「メメント・モリ」のカバーを披露し、情感豊かな歌声で観客を魅了した。
続いてプレゼンターを務めたTWSのJIHOONは、「同じ感情を分かち合い、同じ瞬間を共にすることが音楽の力」と日本語でスピーチ。バトンを受けたネクライトーキーは、「北上のススメ」「オシャレ大作戦」などを披露し、疾走感あふれるバンドサウンドで会場の熱気を引き上げた。
吉田は、現役時代に音楽から力をもらってきた経験を語り、サカグチアミを紹介。サカグチアミは「好-じょし-」「名前」、未音源化楽曲「裸」などを届け、飾らない言葉と歌声で観客を引き込んだ。

■FRUITS ZIPPER、マキシマム ザ ホルモン、TWSが会場を熱狂させる
ライブを終えた上白石はプレゼンターとして再び登場。大森の「綺麗事かもしれないけど」という言葉に触れ、「それは綺麗事じゃないよ。綺麗なことだよ、というドラマのせりふを思い出した」と語り、「CEREMONY」への思いを伝えた。
その後ステージに現れたFRUITS ZIPPERは、「はちゃめちゃわちゃライフ!」「ぱわーオブらぶ」「わたしの一番かわいいところ」を披露。途中には藤澤を特設ステージへ招き入れ、会場を笑顔と歓声で包み込んだ。
立川はプレゼンターとして登場し、「彼らの音楽は昭和音楽の風が吹いている。それが心地いい」とMrs. GREEN APPLEの魅力を語りながら会場を盛り上げた。
続いて登場したマキシマム ザ ホルモンは、「シミ」「maximum the hormone II~これからの麺カタコッテリの話をしよう~」「恋のメガラバ」などを畳み掛けるように披露。圧巻の轟音とパフォーマンスで、この日最大級の熱狂を生み出した。
さらに入江が「音楽は僕にとって一番の味方」と語り、韓国発の6人組ボーイグループ・TWSを紹介。TWSは「はじめまして」「You, You」「OVERDRIVE」を披露し、フレッシュな魅力と軽やかなパフォーマンスで観客を魅了した。

■Mrs. GREEN APPLEが祝祭のフィナーレ飾る
クライマックスではMCの中条が、自身の15年間の芸能活動を振り返りながら「私にとって音楽とは“人生”という映画の壮大なオーケストラです」と手紙を朗読。感動的な空気に包まれる中、トリとしてMrs. GREEN APPLEがステージへ登場した。
大森の「CEREMONY!」という呼び掛けとともにライブがスタート。「ANTENNA」「クスシキ」「風と町」「天国」「GOOD DAY」を披露し、圧倒的なパフォーマンスで観客を楽曲の世界へ引き込んだ。
終演後、大森は「フェスでも対バンイベントでもなく、授賞式でもない。そんな場所を体現できている気がして感無量です」とコメント。「勝ち負けや優劣だけじゃなく、音楽や表現の素晴らしさを感じることができた」とイベントを振り返った。
ステージ上だけでなく、アーティストラウンジでも出演者同士が互いのパフォーマンスに拍手を送り、笑顔を交わした2日間。ジャンルや世代、国境を超えて音楽を讃え合う「CEREMONY」らしい光景が広がる中、2026年の祭典は幕を閉じた。

■Mrs. GREEN APPLEが2日間の公演を振り返る
――構想段階から含めて、この2日間を終えた今、どんな達成感や発見がありましたか?
大森元貴:ほんと感無量ですね。もう楽しかったに尽きますね。なんかそれ以上の言葉って、どうしても言葉を尽くそうとすればするほど、ちょっとチープになっていくというか。なかなか音楽活動させてもらっている中で、こういった感動っていうのはちょっと類を見ない気がしますね。楽しかったです。
藤澤涼架:ちょっとこの感動はまだ、自分の体の中に収めきれてない感じがあって。また明日からの日々の中で、やっぱりこの「CEREMONY」は何にも代え難い感動と感情があるなという風に思うので、これからまた「ああ、CEREMONYがいい日だったな」と毎日を考えていくのかなと思っています。
若井滉斗:自分たちが掲げたお互いを讃え合う、そして音楽を何よりも楽しむっていうことが実現できたなと今率直に思います。本当に楽しかったですし、「CEREMONY」ならではの空気感が渦巻いていたので、本当に最高の2日間でした。
――主催者という立場で会場全体をご覧になっていて、お客さんの反応や会場の空気感から、特に印象に残っているシーンを教えてください。
大森:お客さんが本当に好きなジャンルだっていうことに囚われずに、各アーティストの皆様に、本当に心の底から拍手をしている姿っていうのがすごく印象的で、うそのないというか、予定調和じゃない中でのエンターテインメントっていうのは、なんか本当に日頃すごく意識をして気を配っているつもりなんですけども、お客さんたちからすごくハッとさせられるものがありましたね。
――今回のパフォーマンスでは、出演アーティストの皆さんも客席やステージを見ている環境だったと思いますが、普段のライブとは違う緊張感や感情の変化はありましたか?
大森:ドキドキするよね。でもうれしいですね。やっぱうれしいです。同じ業界にいて、そういう方たちから視線があるっていうのはすごくいい緊張感で、すごくやりがいのあるステージでした。特にアーティストの方々が見られているからということの意識っていうのはそんなにないですけども、やっぱり、いつもとは違う環境っていう高揚感はありましたね。
――CEREMONY第3弾を来年開催することが昨日発表されましたが、「CEREMONY」を続けていくことへの思いなど教えてください。
大森:お互いが讃え合って、お互いが本当に楽しめるエンタテインメントっていうものを綺麗事でもいいから始めたいっていうのが思いの元なんですけど。本当はそういうことをわざわざ説明しなくてもいい、そんな音楽業界、そんなエンタメ業界になるべきだと思っていて。
僕らも非常に恐縮しながら、そういう心意気みたいなものや志みたいなものを掲げているんですけど、それがいい意味で当たり前になっていくといいなという風にすごく思います。やっぱり毎年にしかない空気感、その時その時にしかない空気感があるので、それを今後も楽しめていけたらなと思います。
若井:これが今は僕たちにとってどこか新しい空気感になっているんですけども、これがみんなの当たり前になって、そして音楽をより楽しめるような場になればいいなと思って立ち上げたので、この「CEREMONY」を続けていってもっともっといろんな化学反応だったり、いろんなドラマを生んでいけたりしたらいいなと思っています。
藤澤:この2日間を経て、やっぱり各アーティストさんがステージに立つたびにムードが変わって、そして今回いろんな分野で活躍されている皆さんからもお言葉を頂いて、そのたびに、いろんな感動や感情を頂いて。その一つ一つが積み重なって一つの「CEREMONY」という空気感になっている。これをたくさんの方々に知ってほしいなっていう思いでいっぱいです。また来年も、たくさんの方々に「CEREMONY」を楽しんでいただけるように頑張っていきたいと思います。


