
橋本愛が6月13日に都内で行われた映画「祝⼭」公開記念舞台あいさつに、石川恋、久保田紗友、草川拓弥(超特急)、武⽥真悟監督と共に登壇した。
■橋本愛「少人数で純度の高いものづくりができる環境で作った作品」
多くのホラー小説を生み出してきた作家・加門七海が自身の体験をもとに書いた同盟小説を武田監督が映画化。人が足を踏み入れてはならない“入ラズの土地”にまつわる記憶と、そこに触れた者に訪れる逃れ難い運命が描かれている。
橋本は「珍しくドキドキしています。撮ったのが去年の11月で、まだ半年少ししかたってないので、割と出来立てほやほやの状態で皆さんにお届けできるのもすごくうれしいですし、少人数で純度の高いものづくりができる環境で作った作品なので、皆さんにどんなふうに届くのか楽しみです」と公開された今の心境などを伝えた。
演じる役については、橋本は「私が演じた鹿角南はホラー小説の作家さんで、題材が見つからなくてモヤモヤしていたところに、中学時代の知人である矢口さんから手紙をもらって、そこから“怪奇”というか不思議な現象にどんどん巻き込まれていく役どこりになります」と説明。
南の知人・矢口朝子を演じるのは石川。「私が演じた矢口朝子は、祝山という禁足地と呼ばれる場所に行ってしまったことで、何かにどんどん侵食されてしまって、変貌していくという役どころです。鹿角さんとは中学時代の同級生ということで、巻き込んでしまうきっかけでもありますし、2人の関係性も見どころだと思うので、そこも楽しんでください」と、注目ポイントを伝えた。
若尾木綿子役の久保田は「4人で心霊スポットに行くんですけど、4人の中で一番何を思っているのか読みづらい役柄だろうなと思っています。どんどん周りがおかしなことになっていくんですけど、私だけ淡々と進んでいくので最後まで見張っていただけたらと思います」と何か意味深な感じで役柄を紹介した。
小野寺淳役の草川は「元々オカルト系がすごく好きで、空気の読めないキャラクターですね(笑)」と簡潔に紹介。

■草川拓弥「最近暑いなと思って扇風機をつけるんですけど、勝手につくんです!」
注目してほしいポイントを聞かれた橋本は「ポイントというか、お話ししたいなと思ったことがあって…。劇中の話じゃないんですけど、『祝山』の情報が出た時にホラー映画が好きな友達が『絶対見るね』って言ってくれたんです」と切り出す。
続けて、「ポスターの画像を自分の写真フォルダに保存してくれてたんですけど、のちに予告編を見たら『怖すぎて無理かも』って言われて。それで、一旦ポスタービジュアルも写真フォルダから消したよって。ちょっと寂しい思いもしながら『そっかそっか』って言ってたんだけど、消したのに消えてなかったらしくて。しかも何度消しても消えないって。なので、ちょっとやばい映画かもしれないなって、上映前の皆さんにお伝えしようと思いました」と身近に起こった不思議な現象を明かした橋本。
それを聞いて草川が「僕も作品とは関係ない話なんですけど、ちょうど公開時期、最近暑いなと思って扇風機をつけるんですけど、勝手につくんです! 皆さん、お気をつけください」と、不思議な現象があったことを語ったが、石川に「自分でつけなくて済むからラッキーじゃないですか(笑)」とツッコまれ、「その考えには至らなかったです、怖くて怖くて(笑)」と返して場を和ませた


■橋本愛「ハッピーオーラで反抗した感じがありました」
撮影現場の雰囲気を聞かれると、橋本は「作風とは全然真逆の空気感というか、割とキャピキャピした感じでした」と、和やかで楽しかったと報告。
そして、「毎日のごはんはお弁当の発注じゃなくて、スタッフさんがスーパーに買いに行ってくださってて。お弁当以外にも近所のおいしいパン屋さんのパンとか、いろんな種類のカップラーメンとかお菓子とかが並んでて、『他の現場より豪華じゃない!?』ってくらいで、それをみんなで『こんなのもあるよ! 食べよう!』みたいな感じで、スタッフさんの温かさを感じましたし、毎日救われてました」と食べるものが充実していたと語った。
石川も「ちょっと怖いシーンを撮る時に、(橋本と久保田と)3人でロケ場所にイスを並べて座って、おしゃべりしながら、大きいメロンパンを食べたりしました。みんなといっぱいいろいろ食べてる思い出が多いですね(笑)」と同じく、食べ物の印象が強く残っていると答えた。
橋本は「原作のモデルになった、あの鳥居がある場所に行かせていただいたので迫力満点でした。だから、『怖い空気に飲み込まれたら、無事に撮影が終われないかも』という気持ちもちょっとあって、ハッピーオーラで反抗した感じがありました。やっぱりおどろおどろしい空気ではありましたし、怖かったので」と、実はいろいろ食べながら怖さを紛らわせたと明かした。

■橋本愛「昨日も山の中のサウナに行ってきました」
物語の舞台が“山”ということで、山にちなんだエピソードも披露。橋本は「山はすごく大好きです。自然も豊かですし、昨日も山の中のサウナに行ってきました。整ってきました!」と笑顔で報告。
石川は「通っていた中学高校が山の中腹にあって、毎日の登下校が登山みたいな感じで結構キツくてツラい思い出が大きいです。でも、その分、体力がつきました」と語った。
久保田は「去年から登山を始めて、定期的に山登りをしています。今年の初めに低めの山に登った時、入り口が全然分からなくて1時間くらい山の中でプチ遭難みたいになって迷ってしまって」と明かすと、共演者たちから心配の声が上がったが、「でも無事に登り切って帰ってくることができたのでよかったです」と笑顔を見せた。
草川も「山は好きです」と答え、「実は登山はしたことないんですが、富士山に登ってみたいというのが昔からの夢で。今年中にやりたいなと思ってるんですけど、いきなり富士山っていうのはしんどいですよね」と話すと、橋本と石川に「私、いきなり富士山」「私もいきなり富士山でした」と言われ、「チャレンジしてみます」と宣言した。
最後は橋下が「この映画は、私たちの人間関係の模様も丁寧に作り上げていきましたが、やはり山が主人公というか、山の存在感が大きく占める映画だと思います。大きいスクリーンで、素晴らしい音響で、この素敵な空間で、皆さんが本当に祝山の中に入り込んで、迷い込んで、その土を一歩一歩踏みしめているような、そういう感覚になっていただけたら、すごいうれしいです」というメッセージで締めくくった。
映画「祝山」は全国公開中。
◆取材・文=田中隆信


