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「1話を見てない人」が多かった? 初代『ガンダム』放送時に苦戦したバケモノ級「裏番組」の正体

「1話を見てない人」が多かった? 初代『ガンダム』放送時に苦戦したバケモノ級「裏番組」の正体


TV版の第1話「ガンダム大地に立つ!!」も収録した、アニメ「機動戦士ガンダムDVD-BOX 1」(バンダイビジュアル)

【画像】「マジか」「懐かしすぎて泣ける…」 これが『ガンダム』本放送を脅かした「裏番組」のお姉さんです(5枚)

打ち切りの理由は「視聴率」ではなかったが…?

 今では伝説的なロボットアニメとして語られる『機動戦士ガンダム』は1979年に放送されました。当初は52話の予定でしたが、43話で打ち切られたことは有名な話です。

 打ち切りの理由は、スポンサーであるクローバーのオモチャが不振に終わったことが原因です。しかし、番組終了後に販売されたバンダイのプラモデル(いわゆる「ガンプラ」)が大ヒット商品になったことから、当時まだ生まれていなかった世代の一部に誤解が生じています。すなわち、「視聴率の低さ」が原因だという誤解です。

 実際に『ガンダム』本放送時の視聴率はキー局の名古屋で平均9.1%、関東では5.3%でした。この関東での低視聴率には理由があります。そこには「時間帯」の影響がありました。

『ガンダム』の放送は、キー局だった名古屋でも、関東でも土曜17時30分からでした。名古屋では前のアニメ番組枠と同じ時間を引き継いだ形でしたが、関東の場合は、前番組のアニメ枠が金曜18時だったのを、土曜17時30分に変更して放送する形となりました。

 さらに関東では『ガンダム』以前は『末廣演芸会』という演芸番組が17時45分まで放送されています。その後に天気予報、ニュース番組が放映されていました。つまり、ここは関東のアニメ視聴者にとって馴染みのなかった時間枠といえるでしょう。

 もちろん、『ガンダム』以降は定番のアニメ枠として人気を博しています。1990年の『勇者エクスカイザー』まで10年以上も時間枠を維持、その途中から土曜17時へと移動しました。移動後も含めると、トータルで20年近く放送が続いています。

 しかし『ガンダム』本放送の当時は『ガンダム』の認知度が低かったのは無理ないかもしれません。筆者の同級生にも『ガンダム』を初回から観ていた人は多くありません。アニメ雑誌での特集などがあって、途中から勢いを増した感じがありました。

 この「初回から観ていなかったこと」には大きな理由がありました。それは、強力な裏番組の存在です。

裏番組は怒涛の「視聴率20%超」、豪華キャストも出演

『ガンダム』を脅かした裏番組とは、『まんがはじめて物語』というアニメと実写による子供向け教養番組でした。『ガンダム』より1年ほど早い1978年5月から放送されています。

 視聴率も好調で、1978年12月23日放送分で最高視聴率である「28.5%」を記録しています。これは歴代アニメ作品の最高視聴率25位の記録でもあります。この勢いは『ガンダム』放映時も続き、20%超えを維持していました。

 番組内容は、不思議な生き物「モグタン」が「お姉さん」と時間旅行をして、地名や歴史上の人物などの情報を教えるというものです。このモグタンの掛け声「クルクルバビンチョ パペッピポ ヒヤヒヤドキッチョの モーグタン」は、世代の人なら聞き覚えがあるかもしれません。筆者の周りではだいたいの人が覚えていました。

 お姉さん役は18話まで「ケロンパ」こと、うつみ宮土理さんで、二代目は岡まゆみさん。ナレーターは「ロンちゃん」の愛称で有名な吉村光夫さんでした。当時を知る世代にはピンとくる豪華キャストだったといえるでしょう。

 放送は1984年まで6年ほど続き、その後も『まんがどうして物語』、『まんがなるほど物語』など、1991年までシリーズ化されていました。2001年には単発スペシャル番組にもなっており、放送当時を知る層には懐かしい人気番組だといえるでしょう。

 こうした強力な裏番組の存在が、TV本放送時の『ガンダム』を苦しめたわけです。もっとも、今では一大コンテンツとなった『ガンダム』との知名度の差は歴然で、『まんがはじめて物語』は「懐かしの番組」として語られる存在となっています。

配信元: マグミクス

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