
霜降り明星のせいやさん。主演ドラマ『102回目のプロポーズ』の会見にて (C)フジテレビ
【画像】え、並ぶと「ちょっと笑っちゃった」 コチラが『テセウスの船』で竹内涼真さん、鈴木亮平さんと写真を撮ったせいやさんです
また注目されているお笑い芸人の演技
2026年5月29日公開の是枝裕和監督の最新作『箱の中の羊』では、お笑いコンビ・千鳥の大悟さんが、綾瀬はるかさんとともにW主演を務めています。本作は第79回カンヌ国際映画祭コンペティション部門にも出品された本作の大悟さんの演技にも、話題が集まっています。これまで公開された実写作品を振り返ると、高い演技力をみせた芸人たちも少なくありません。マンガの実写化作品から、再現度が話題になった例を振り返ってみましょう。
笑いと恐怖が入り混じった「怪演」
白井カイウ先生による人気マンガが原作の、2020年公開の映画『約束のネバーランド』は、鬼に献上される食用児として育てられた孤児たちの脱出を描くダークファンタジー作品です。
浜辺美波さんが主人公「エマ」、北川景子さんが孤児院の管理者「イザベラ」を演じるなか、その補佐役として派遣されてくる「シスター・クローネ」を演じたのが芸人の渡辺直美さんでした。クローネはイザベラを引きずり下ろして自らがママの座を狙う野心家で、喜怒哀楽が激しく、高い身体能力も持つキャラクターです。
渡辺さんは、ブタのぬいぐるみを激しく振り回しながら子供たちを追い詰めたり、エマに「見いつけた」と顔をのぞかせたりなど、狂気じみた表情や声色を披露し、笑いと恐怖が入り混じる独特の空気感を作り上げました。キャスト発表時に渡辺さんは「あの表情豊かなクローネを実写でしっかり表現できるように、監督と相談しながら全力でチャレンジしました」と語っています。
そうした努力もあってか、 観客からは、「存在感が圧倒的で恐怖さえ感じた」「原作キャラを超えている」「人種違うのに何で似て見えるんだろ」といった声が相次ぎ、大きな反響を呼びました。
目を背ける描写も迫真の演技
2016年公開の映画『アイアムアヒーロー』(原作:花沢健吾)は、謎のウイルス感染者「ZQN」が大量発生した世界を舞台にしたパニックホラー作品です。
大泉洋さん、有村架純さん、長澤まさみさんら豪華キャストがそろうなか、お笑いコンビ「ドランクドラゴン」の塚地武雅さんも出演していました。大泉さん演じる主人公「鈴木英雄」と同じく漫画家アシスタントの「三谷」を演じており、彼は序盤で感染者があふれる極限状態のなかで取り乱していきます。
感染した同僚たちを金属バットで殴り続けたり、自らも感染したあとに「ZQN」になることを拒み、カッターナイフで首元を切ったりと、かなりグロテスクなシーンも描かれていました。
塚地さんの芸人のイメージとはかけ離れた緊迫感のある演技には、「三谷に憑依していて怖かった」「漂うサイコパス感は塚地さんにしか出せない」との声があがっています。原作では明らかに脚本家の三谷幸喜さんに似せて描かれていましたが、その違いを演技力で覆しました。
もともと塚地さんは俳優としての評価も高く、2006年公開の映画『間宮兄弟』では、日本アカデミー賞新人俳優賞をはじめ数々の賞を受賞しています。また、片桐仁さん(当時、ラーメンズ)は、本作で明らかに自身がモデルの漫画家「中田コロリ」を演じて、短い出番ながらインパクトを残しました。
大胆改変で白羽の矢が立ったM-1チャンピオン
2020年にTBS系で放送された、竹内涼真さん主演のサスペンスドラマ『テセウスの船』は、死刑囚の父を持つ主人公がタイムスリップし、事件の真相を追う物語です。その事件に深く関わる重要人物を、お笑いコンビ「霜降り明星」のせいやさんが演じていました。
せいやさんが演じた「田中正志」は、原作マンガではほとんど描かれていないドラマオリジナル要素の強いキャラで、物語終盤に真犯人として明かされる衝撃的な役どころです。正志は、過去の事件を逆恨みし、竹内さん演じる主人公「田村心」の姉「佐野鈴(演:白鳥玉季)」に執着する小学生「加藤みきお(演:柴崎楓雅)」の共犯者として暗躍します。危うさと冷酷さをあわせ持つ、演技力が求められる役柄でした。
予想外のキャスティングに加え、終盤で見せた迫真の演技には、ファンからも驚きの声が相次ぎました。また、正志を真犯人とする原作とは異なる大胆な改変には一部で否定的な意見も見られたものの、「最後までドキドキしながら見られた」「予想外の展開で良い意味で裏切られた」といった好意的な声も多く見受けられます。
せいやさんのキャスティングは発表時から大きな話題となっており、期待と不安が入り混じった反応も多く出ていました。その分、実際の演技のクオリティに驚いた視聴者も多かったようです。
