「金曜の19時で」「6月20日はどう?」
友人との飲み会や家族の予定をLINEで送った時、日付や時刻だけが急に「青文字」に変わる。地味にうっとうしいと感じていた人は多いはずだ。
種明かしをすれば、これは不具合でも乗っ取りでもない。トークに出てきた日付や時刻を、そのままLINEカレンダーに予定として登録しやすくする仕組みだ。
例えば子供の運動会の日程を家族で送り合った際、その青文字をタップすれば、すぐに予定の作成画面が開く。カレンダーをこまめに使う人には便利だが、使わない人にとっては、ただ会話が読みにくくなるだけ、というのが正直なところだろう。
以前は消せない仕様だったが、2026年5月のアップデートでオフにする項目が加わった。LINEの「ホーム」を開いて右上の歯車マークをタップし、「トーク」へ進む。画面を下にたどると「メッセージからカレンダー登録」という項目があるので、これをオフにすればいい。
ただし端末やバージョンによって表示が異なる場合があり、項目が見当たらないことも。その場合はアプリを最新版に更新してからもう一度、探してみてほしい。
ついでに見ておきたいのが、AI関連の設定だ。最近、トークの入力欄に「AI」と書かれたボタンが出ているのに気づいた人はいるだろう。LINEヤフーが2025年4月15日から始めた「LINE AI」「LINE AIトークサジェスト」がそれだ。
上司へのお礼や、返事に迷う相手へのメッセージで、ボタンを押すと文面の候補を出してくれる。場面に合うスタンプを勧めたり、文章の口調を柔らかくしたりもできる。便利な機能であることは間違いないが、気になるのは「AIは何を読んでいるのか」という点だ。
設定画面を確認して同意や表示をオフに
まずこの機能を使うには、利用規約などへの同意が必要となる。読み取るのは、そのトークの直近のやり取りのみ。公式の説明では、対象は「最新15件のメッセージのテキストなど」で、集めた情報はこの機能を動かす目的にしか使わない、とされている。
とはいえ、LINEには自宅の住所や待ち合わせ場所、家族の事情や仕事の連絡まで、人に見られたくない話が日々、流れている。何にどこまで同意しているのかを知らないまま使うのは、やはり落ち着かない。個人に関する情報や、著作権・商標権など第三者の権利に関わる情報は、許諾なく入力しないよう求められている点を覚えておきたい。
気になる人は一度、設定を確認しておこう。LINEの設定画面で、AI関連の機能や情報利用、プライバシーに関する項目を見て、使うつもりがなければ同意や表示をオフにすればいい。名称や場所はバージョンで変わることがあるので、「AI」「情報利用」といった言葉を手がかりに探すといいだろう。
若年層の間では「LINE離れ」が進んでいるというが、多くの人にとっては、もはや手放せない生活の道具である。大事なのは、仕様や仕組みを知らないまま使わない、という点。青文字が邪魔ならまずオフに、AIが気になるなら同意や表示の確認を。家族や友人にも勧めておきたい。
(ケン高田)

