
斬新な”本田解説”を体現するかのように──ガクポの行動範囲を狭めた”偽SB”日本代表10番の貢献【W杯】
2026年6月14日(日本時間15日)、日本代表が北中米ワールドカップのグループステージ初戦でオランダとドロー。2度もリードされながら慌てず、中村敬斗と鎌田大地のゴールで追いつき、貴重な勝点1を獲得した。
前半何度か危ない場面もあったが、無失点で乗り切れた一因が“偽サイドバックの貢献”。3-4-2-1システムで臨んだ日本代表がオランダ代表のキーマンであるガクポの自由を奪えた背景には、“10番”堂安律の働きがあった。
献身的な仕事を厭わず、「まるでサイドバックのように」振る舞った堂安。絶妙な間合いと粘り強い対応でガクポの行動範囲を狭めたその仕事ぶりは評価に値した。
日本のテレビ中継では本田圭佑さんが「今日相手はガクポ。1にガクポ、2にガクポ、3にガクポ」と解説したそうだが、聞こえているわけがないその斬新な言葉を体現するかのように、このキーマンを抑えようとした堂安の振る舞いは素直に素晴らしかった。
そういえば、試合前日、「隙のないチームとはどういうチームか」と聞かれた堂安はこう答えていた。
「さぼらないことだと思います。一つひとつのポジショニングと、一つひとつのコーチングなど。色んな国の試合を分析してきましたけど、日本人ほどスプリントバックしているチームはいない。そう考えると、やっぱり僕たちが世界一になってもおかしくない。そうした凡事徹底をやっていきたいです」
優勝を目標に掲げる日本代表。その覚悟を言葉だけでなくプレーで示した堂安は、オランダ戦で間違いなく勝点1獲得の立役者のひとりだった。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
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