スペインを代表する映画監督の一人、ホセ・ルイス・ゲリンの10年ぶりの新作、映画『よき谷の物語』が、2026年7月3日(金)より全国順次公開される。
スペイン、バルセロナ郊外に位置するバルボナ地区。“よき谷”と名付けられたこの場所は川や線路に囲まれ、開発から取り残された陸の孤島でありながら、大都市の近くとは思えないほどの豊かな自然に恵まれた理想郷のようでもある。ここには20世紀半ばから移り住んだ住民の家族と、最近になってやってきた新世代の移民たちが共に暮らしている。文化や生活スタイルは異なるものの、子供たちはともに川で遊び、誰もがよく食べて飲んで、歌い、踊り、ひとときの安らぎを得る。そんな都会のオアシスに、新しく鉄道増設の計画が持ち上がった。住民説明会が開かれ、一部の人々は立ち退きを迫られるが‥‥。
『シルビアのいる街で』で世界中を魅了し、同じスペイン出身のヴィクトル・エリセ監督をして「現代スペインで最も優れた映画作家」と言わしめたホセ・ルイス・ゲリン監督。寡作ながら、劇映画とドキュメンタリーの垣根を軽やかに飛び超える傑作を手掛け続ける彼の、『ミューズ・アカデミー』以来10年ぶりとなる新作長編ドキュメンタリーが本作だ。バルセロナの歴史地区ラバルの大規模再開発を記録した社会派ドキュメンタリー『工事中』を手がけたゲリン監督が今回カメラを向けたのは、バルセロナ郊外の集落、バルボナ地区。第73回サン・セバスティアン国際映画祭では審査員特別賞を受賞し、「憎しみ、分断、そして戦争が蔓延するこの世界において、ホセ・ルイス・ゲリンの新作映画はまさに待望の作品だ」(METROPOLIS)、「人々を温かく見つめる愛情深い作品」(Cineuropa)と絶賛された。
このたび「よき谷」の風景や人々の表情が鮮やかに描かれる予告映像が公開された。線路や川、道路、橋によって隔離されたバルボナに住むのは、長年生活してきた者や、インド、ジャマイカ、ロシア、ウクライナなど世界中から集まってきた人たちだ。都市開発が進められ、「昔は良かった」と語る地元の住民たちや集合住宅に住む者たち、老人たちや子供たちの姿。行き交う電車や川のせせらぎの音、街と共存する自然の風景。都市計画や環境問題、世代やアイデンティティをめぐる葛藤など全世界に共通する問題が浮き彫りになりつつも、歌い踊り、夏の日に川遊びをし、家族や友人たちと語らう、日々のすみずみに宿る美しさを確かにとらえた映像も魅力だ。
映画『よき谷の物語』は、2026年7月3日(金)より全国順次公開。
作品情報
映画『よき谷の物語』
スペイン、バルセロナ郊外に位置するバルボナ地区。“よき谷”と名付けられたこの場所は川や線路に囲まれ、開発から取り残された陸の孤島でありながら、大都市の近くとは思えないほどの豊かな自然に恵まれた理想郷のようでもある。ここには20世紀半ばから移り住んだ住民の家族と、最近になってやってきた新世代の移民たちが共に暮らしている。文化や生活スタイルは異なるものの、子供たちはともに川で遊び、誰もがよく食べて飲んで、歌い、踊り、ひとときの安らぎを得る。そんな都会のオアシスに、新しく鉄道増設の計画が持ち上がった。住民説明会が開かれ、一部の人々は立ち退きを迫られるが‥‥。
監督・脚本・編集:ホセ・ルイス・ゲリン
配給:コピアポア・フィルム
Orfeo Iluso – Perspective Films – 3CAT – Los Ilusos Films – Los Films de Orfeo © 2025
2026年7月3日(金) 全国順次公開
公式サイト goodvalleystories
