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「つらい。本当につらい」ファイナルでの苦い敗北を糧に、さらなる成長を誓うウェンバンヤマ「この負けは僕の人生で最大の教訓」<DUNKSHOOT>

「つらい。本当につらい」ファイナルでの苦い敗北を糧に、さらなる成長を誓うウェンバンヤマ「この負けは僕の人生で最大の教訓」<DUNKSHOOT>

現地時間6月13日(日本時間14日)、サンアントニオ・スパーズはホームのフロストバンク・センターでニューヨーク・ニックスとのNBAファイナル第5戦へ臨んだ。

 後のないスパーズは地元ファンの大歓声を受け、第1クォーターで2桁点差をつける好発進を見せたが、最終スコア90-94の4点差で落とし、1勝4敗でシリーズ敗退が決まった。

 このシリーズ、スパーズは5試合すべてで第1クォーターに2桁リードを奪った。ただ、初戦を10点差で落とすと、第2戦と第4戦は1点差の惜敗。唯一勝利した第3戦も4点差という僅差だった。

 ニックスの4勝1敗で幕を下ろしたスパーズとの頂上決戦は、一度も延長にもつれることなく終了。しかも、『Elias Sports Bureau』によると、ニックスがシリーズ5試合を通じてリードできたのは全体のわずか23.6%で、残りは同点またはスパーズが上回っていたことになる。

 とはいえ、バスケットボールに引き分けはなく、どれだけ試合がもつれようと、最後は勝者と敗者が生まれる。2014年以来初のファイナルの大舞台へ戻ってきたスパーズだったが、フランチャイズ史上6度目のリーグ制覇は来年以降にお預けとなった。
  キャリア3年目を終えたヴィクター・ウェンバンヤマはこう語る。

「ミスが許される余地はものすごく小さい。圧倒的な強さを発揮していた時間帯だってあった。それに僕らはシリーズの大半で完全に支配していた。だけど、ミスやエラーがあまりにも大きく響いてしまった。こうした浮き沈みは許されることじゃない」

 第5戦で、ウェンバンヤマは19得点、14リバウンド、5ブロックを記録。シリーズ平均でも26.0点、11.2リバウンド、2.6アシスト、3.6ブロックと、初のファイナルで上々のプレーを見せた。

 しかし、ニックスのビッグマン陣(カール・アンソニー・タウンズとミッチェル・ロビンソン)の前に思うように活躍できない時間帯もあり、フィールドゴール成功率は42.3%、3ポイント成功率27.3%と個人として“支配的”だったかは疑問が残る。 22歳の若きエースは、試合終盤に点を取る場面もあったが、第2戦終盤に決勝点へつながるターンオーバーを喫し、最後のポゼッションではジャンパーをミス。第4戦では残り1分47秒1点リードの場面でフリースローを2本とも落とすなど、重要な局面でチームを勝たせるには至らなかった。

「この敗退は僕の人生で最大の教訓、最大の学びになる瞬間。具体的にどんな教訓を得たのかは言えないけど、間違いなくそこから学んでいく。これまでの人生で、これほど多くのことを学んだことはない」とウェンバンヤマ。

 とはいえ、今季のスパーズはウエスタン・カンファレンスならびにリーグ2位の62勝20敗(勝率75.6%)を記録して7年ぶりにプレーオフへ進出。カンファレンス・ファイナルでは王者オクラホマシティ・サンダー相手に2勝3敗から2連勝を飾り、頂上決戦まで勝ち進んだのだから、大きな価値のあるシーズンだったはずだ。

「つらい。本当につらい。でも、そこから逃げたりはしない。むしろ、僕はそれを糧にしてみせる。優勝できなかったんだから満足はしていない。でも、さっきも言ったように、これは人生最大の教訓なんだ。チームとして、この舞台で経験できたこと以上に素晴らしいものなんてないんだ」
  ウェンバンヤマはそう語り、悔しい経験をモチベーションにして、さらなる高みを目指すと発言。NBAはこれで8シーズン連続して新たなチャンピオンが誕生しているため、スパーズにもチャンスはある。

 しかも、ウェンバンヤマを筆頭にステフォン・キャッスル、ディラン・ハーパー、ディアロン・フォックス、デビン・ヴァッセル、ルーク・コーネット、カーター・ブライアントは来季も契約下となっている。ローテーションメンバーで去就が不透明なのはジュリアン・シャンパニー(チームオプション)くらいで、次のシーズンでさらに強くなる可能性を秘めている。

 はたして、一躍リーグトップレベルの選手へと飛躍を遂げたウェンバンヤマが、ここからどんな進化を見せるのか。同時に、スパーズが頂上決戦へ舞い戻り、リーグの頂点へ立つことができるのか、これから先の成長に期待したいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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配信元: THE DIGEST

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