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「夢にも思わなかった」試合後に涙…歴史的ドローをもたらしたカーボベルデの40歳守護神が“来られなかった母”への思いを明かす「すべてが報われた」【W杯】

「夢にも思わなかった」試合後に涙…歴史的ドローをもたらしたカーボベルデの40歳守護神が“来られなかった母”への思いを明かす「すべてが報われた」【W杯】


 カーボベルデ代表のGKヴォジーニャが、歴史的な一戦の後に流した涙には、特別な意味があった。

 大会初出場のカーボベルデ代表は現地6月15日、北中米ワールドカップのグループステージ(H組)第1節でスペイン代表とアトランタ・スタジアムで対戦。優勝候補を相手に0-0のドローを演じ、貴重な勝点1を獲得した。

 歴史的ドローの立役者となったのが、40歳の守護神ヴォジーニャだ。好セーブを連発し、スペインの猛攻をシャットアウト。7本のセーブを記録し、マン・オブ・ザ・マッチにも選出された。

 米英を拠点とする大手メディア『The Athletic』は、「歴史に名を残すパフォーマンス」と絶賛。「この試合のMVP、この日のMVP、そして自国のMVP。カーボベルデのGKヴォジーニャは、スペイン戦での卓越した活躍により、この日の主役となった」と伝えている。

 試合終了のホイッスルが鳴ると、ヴォジーニャは感極まった様子でチームメイトと抱き合い、ピッチ上で涙を流した。その背景には、家族への思いがあったという。

 同メディアによると試合後、ベテランGKは、まず母国への感謝を口にした。

「カーボベルデのすべての人々へ感謝を伝えたい。この結果に私たちはすごく喜んでいる。選手たちは、この瞬間を迎えるために本当に努力してきた。誇りと満足感に満ちた一日だ」
 
 さらに、涙の理由について、こう明かしている。

「試合後に涙が出たのは、子供の頃、祖父母に育てられたから。しかし、彼らはこの場に立ち会うことができなかった。数年前に他界してしまったからだ。母もビザの問題と、その費用の都合でここに来ることができなかった。時間内に手続きを済ませることができなかったんだ」

 続けて自身のこれまでの歩みを誇らしげに振り返った。

「人生で努力するのは、こういう瞬間を迎えるため。私は今40歳だが、25歳になるまでプロではなかった。これはこれまでの道のりに対するご褒美だと思っている」

「18歳の頃のヴォジーニャに、自分を本当に誇りに思ってほしいと伝えたい。彼は本当に努力してきた。正直なところ、子供の頃はこんなことを夢にも思わなかったが、この試合を終えて、過去の自分に『すべてが報われた』と伝えられる」

 また、マン・オブ・ザ・マッチ受賞については、「愛する国を代表できることは、私にとって名誉なこと。私たちはごく小さな国から来ており、予選の道のりも非常に困難だった。今日、スペインのような強豪と対戦することで、私たちの夢が叶ったんだ」と喜びを語った。

 ワールドカップ史にも刻まれる一戦。その中心には、遅咲きの40歳GKが流した、喜びと感謝の涙があった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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配信元: SOCCER DIGEST Web

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