東北楽天イーグルスの新監督に、吉井理人氏が就任する。シーズン途中での電撃人事は異例中の異例だ。
「吉井氏は昨年までロッテを指揮。6月19日からペナントレースが再開されるが、楽天の相手はロッテである。
ここまで63試合を消化して、23勝39敗1分で借金16。得点188、チーム防御率3.61はともにリーグワーストで、投打ともに再建の課題は多い。「吉井新監督」が取り組むべき課題は山積みだが、ポイントはそれだけではない。侍ジャパンの次期監督候補としても、吉井氏の名前が囁かれていたのだ。
球界関係者が明かす。
「吉井氏は世界一になった2023年WBCの投手担当コーチでした。世界一を経験していること、次大会で招集されるであろう佐々木朗希など、日本人メジャーリーガーをよく知るOBが、次の侍ジャパン監督に選ばれると聞いています」
楽天監督のオファーを受けたということは、吉井氏のもとに「侍ジャパン」の話がなかったとも解釈できるが、2023年WBCではロッテの現役監督として参加している。吉井氏が侍ジャパンの後任監督候補に入っているのなら、「兼任」で引き受ける可能性はあるとみるべきだろう。
理想とされる「侍ジャパン監督」の条件
2026年WBCを指揮した井端弘和監督の任期は「WBC大会まで」と伝えられたが、正式には「2026年5月末まで」となっていた。6月1日から侍ジャパン監督は「空席」となっており、NPBエンタープライズは井端監督との契約が満了する5月末の新監督選出を目指していた。
今のところ、そういった動きはないが、先に挙げた「日本人メジャーリーガーをよく知るOB」に加えての選択肢は、
「侍ジャパンの監督はNPBエンタープライズ内での話し合いで決められてきました。理想は侍ジャパンの選手として活躍し、リーダー的な立場になって、コーチやU-15チームなどを指揮したOBが理想とされています」(前出・球界関係者)
NPBエンタープライズが取締役会と臨時株主総会を開いたのは5月11日。読売新聞東京本社の高橋渉氏が非常勤顧問となり、6月1日付での社長就任が決まった。
侍ジャパン次期監督人事と相まって、吉井氏周辺の激動は続くかもしれない。
(飯山満/スポーツライター)

