
画像は『炎の闘球女 ドッジ弾子』魂の継承ビジュアル (C)こしたてつひろ/小学館/ドッジ弾子製作委員会
【画像】え、「女の子にそれは…」「見た目とのギャップえぐい」 『ドッジ弾子』主人公の親友の「衝撃的な名前」(5枚)
クセモノぞろいで「大丈夫そ?」
かつては「ゾウさん踊り」などのお下劣ネタを連発していた『クレヨンしんちゃん』も、いまや気軽に下半身を晒せなくなってしまいました。それほどコンプライアンスが厳しくなった世の中ですが、2026年夏アニメのラインナップを眺めると、なぜか時代に逆行しているような作品がいくつも並んでいます。
なかでも『クレヨンしんちゃん』に通じる危うさを秘めているのが、アニメ『炎の闘球女 ドッジ弾子』(原作:こしたてつひろ)です。本作は伝説のドッジボールマンガ『炎の闘球児 ドッジ弾平』の正統続編にあたり、一撃弾平の娘「弾子(CV:中山まなか)」を主人公に熱い物語を繰り広げます。
今回のTVアニメ化に際し、ネット上で「マジで?」「本気?」といった声が相次いだ背景には、弾子の幼なじみ「小仏珍子(CV:前田佳織里)」の存在がありました。彼女の名前は文字通りの読み方で、原作マンガでは「珍子」という名前そのものを露骨にいじる場面も少なくありません。
過去にアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』第6期では、知る人ぞ知る南方妖怪「チンさん(演:杉田智和)」をめぐり、あらゆる手段で本名を伏せた前例がありました。本作においても「珍子」の扱いがどうなるのか注目が集まっていましたが、公開されたティザーPVでは普通に名前を口にしている場面が確認できます。
またアニメ界隈では、「飲酒」や「喫煙」をセンシティブな題材として扱う傾向があります。例えばアニメ『ちいかわ』では、のんべえキャラとして知られる「くりまんじゅう」のお酒が一時的にお茶やジュースへ変更され、『ワンパンマン』第3期では愛煙家である「ゾンビマン」のタバコがキャンディに差し替えられていました。
それほど扱いが難しい題材にもかかわらず、今年の夏クールには致死量のスピリタスが出てくる『ぐらんぶる』(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)のアニメ第3期をはじめ、『ヤニねこ』(作:にゃんにゃんファクトリー)や『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』(作:地主)といったタバコ好き作品までラインナップされているのです。
登場人物がタバコを吸う程度ならまだしも、喫煙そのものを題材にしたアニメが1クールで2作品も放送されるのは、なかなか異例といえるでしょう。
そのほか、とんでもない除霊方法が飛び出す『うしろの正面カムイさん』(原作:えろき、作画:コノシロしんこ)や、独特なフェチとギャグであふれかえる『令和のダラさん』(作:ともつか治臣)など、ホラーアニメひとつをとってもクセモノぞろいです。
特に『令和のダラさん』は、基本的にほのぼの怪異コメディとして物語が進行しますが、その合間にシリアスかつグロテスクな過去編が差し挟まれることでも知られています。その温度差で風邪を引かないように、あらかじめ心の準備をしておいたほうがいいかもしれません。
とはいえ実際には、いずれの作品も現在の放送基準に合わせて制作されるでしょう。それでも「映像化不可能」といわれ続けた『鉄鍋のジャン!』(作:西条真二)が日曜日の夕方5時30分に放送されるのですから、2026年夏アニメの攻めた姿勢は本物です。
ひと癖もふた癖もある作品が集結した今年の夏は、例年以上に大きな話題を呼びそうですね。
