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小鳥遊るい「#ババババンビ を超える」――武道館の経験とオタクの眼差しを胸に矢面に立つプロデューサーの覚悟

小鳥遊るい「#ババババンビ を超える」――武道館の経験とオタクの眼差しを胸に矢面に立つプロデューサーの覚悟

小鳥遊るい
小鳥遊るい / 撮影:山田健史

「オタクの視点」と「武道館に立ったプレイヤーの経験」、その両方を武器に新グループの立ち上げへと本格的に動き出したプロデューサー・小鳥遊るい。インタビュー最終回では、彼女が思い描く新グループのコンセプトや「#ババババンビ を超える」という強い野望、さらにメンバーの人生を預かるプロデューサーとしての深い覚悟を直撃。間もなく始まるオーディションへ向けた、未来のメンバーへの熱いメッセージを届ける。

■受け継ぐ「泥臭い一生懸命さ」と掲げる大きな野望

――いよいよ新しいアイドルグループの立ち上げに向けて動き出します。現段階で、どのようなコンセプトや方向性を思い描いているのか、小鳥遊さんの頭の中にある構想を教えてください。

まだ本当に動き出したばかりなので、具体的な人数を何人組にするとか、細かい仕様については、実際にオーディションに応募してくださった方々の顔ぶれや個性を見ながら決めていきたいな、と考えているところです。

ただ、私は自分が所属していた#ババババンビ のことが、今でも本当に心から大好きなんです。私たちはコロナ禍という、アイドルにとって本当に厳しい暗黒のような時代にデビューしました。コロナでデビューライブが延期になったり、ライブでの声出しが禁止だったり、台風でTIFのメインステージに立てる機会が中止になったり…いろんな制限、逆境がある中で、どうやったらお客さんに楽しんでもらえるかを考えて、全力でライブシーンを盛り上げていきました。#ババババンビ が掲げていた「馬鹿騒ぎ」という唯一無二のコンセプトが、私は本当に大好きで誇りに思っています。

周りからは「るいちゃんたちのグループはいつもかわいくて王道だね」って言っていただくことも多かったのですが、実は裏ではみんな汗だくになって、泥臭く、とにかく一生懸命に一本一本のライブに命を懸けているようなグループでした。その「何事にも一生懸命で、とにかく明るく、見ている人を巻き込んで楽しい空間を作り出す」という遺伝子は、新しく私が作るグループにも絶対に受け継がせたいと思っています。

馬鹿騒ぎのコンセプトをそのまま丸コピーするわけではないですが、私を育ててくれたゼロイチファミリア、そして#ババババンビ の精神をベースにして、今の時代に一番輝ける、最高に明るくて元気をもらえるグループを作りたいです。

そして、これは言葉にするのが少し怖いというか、どう受け止められるか緊張する部分もあるのですが…私のプロデューサーとしての大きな目標は、「#ババババンビ を超えたい」ということです。

私にとって#ババババンビ は、日本武道館のステージまで立たせていただいた、本当に人生の中で最高のグループです。メンバーの仲間たちのことも、楽曲も、ファンの皆さんと作った思い出も、全てが宝物で、自分の中では一つの完成された最高の形だと思っています。だからこそ、そのバンビにいた私が新しくプロデュースするからといって、「#ババババンビ みたいなグループを目指します」とか「#ババババンビ の妹分として頑張ります」という守りの姿勢には絶対になりたくありません。偉大な存在をリスペクトしつつも、それを遥かに凌駕するような、新しい時代のトップを走る最高最強のグループをイチから作り上げたい。それくらいの強い野望と覚悟を持って取り組んでいきます。
小鳥遊るい
小鳥遊るい / 撮影:山田健史


■「完璧な完成品」より「成長ストーリー」を――ファンの本音に寄り添う空間づくり

――アイドル経験者がプロデューサーと立ち上げたグループはたくさんあります。「武道館に立った経験」と「オタクとしての視点」を併せ持つ小鳥遊さんだからこそできる、他のグループとの差別化はどのような部分になりますか?

どの方も素晴らしい経験を持たれているので、私ならではの強みをどこに出していくべきかはすごく考えています。ただ、その中で思うのは「プレイヤーの経験」に加えて、誰よりも客席で汗を流した「本気のオタクとしての視点」を併せ持っているということです。

ファンの方が「ライブハウスのこの動線だと移動しづらいな」とか「このタイミングでこういう楽曲が来たら一番テンションが上がるな」とか「こういう特典会の進め方だと気持ちよく推しメンと話せるな」といった、本当に細かい現場レベルでのファンの皆さんの気持ちや心理が、自分の実体験として手に取るように分かります。

だから、「ファンの方がストレスなく、心の底から100%楽しめる現場の空間づくり」という点においては、どんなプロデューサーさんよりもこだわって、質の高いものを作れる自信があります。

また、最近のアイドルシーンって、TikTokをはじめとするSNSでの一瞬の「バズり」を狙ったり、話題性だけで一気に注目を集めようとするグループがすごく多いなと感じています。もちろん、それも今の時代のトレンドとして大切な戦略の一つだとは思うのですが、私はそれだけに頼るグループにはしたくありません。

私自身、歌もダンスも全く未経験の、ただの一般のアイドルオタクだった状態から拾ってもらい、ファンの皆さんと一緒に一歩ずつ、泥臭く階段を上って、最終的に日本武道館という夢のステージに立たせていただきました。その時に実感したのは、アイドルの一番の魅力は、完璧な完成品を見せることではなく、「メンバーが一生懸命に努力して、ファンと一緒にゼロから少しずつ成長していくストーリーそのもの」にあるということです。

だから、今回のオーディションでも、最初から歌やダンスが完璧にできる即戦力の子ばかりを集めるつもりはありません。実力があるに越したことはないですが、それよりも「何が何でもアイドルになりたい」「ステージの上で人生を変えたい」という、内に秘めた強い情熱や初期衝動を持っている子を大切にしたいです。未経験の子でも、その子がステージの上で一生懸命に輝こうとする姿、だんだんと成長していく姿を、ファンの皆さんが「俺たちが、私たちが支えて大きくしていくんだ」って、親のような、戦友のような気持ちで一緒に応援していける。そんな、ファンの皆さんの人生の一ページに深く刻まれるような、エモーショナルで温かいストーリーを持ったグループを、ファンの皆さんと一緒に作っていきたいと考えています。

小鳥遊るい
小鳥遊るい / 撮影:山田健史

■「滝行やバンジーはさせない(笑)」――メンバーを守る防波堤としての重責

――プロデューサーという立場になると、メンバーの人生を預かるというプレッシャーもあると思います。また、メンバー、運営、そしてファンの意見の間に「挟まれる立場」にもなりますが、そのあたりの覚悟はいかがでしょうか?

そこは…正直、めちゃくちゃプレッシャーだし、一番不安に思っている部分でもあります。

今までは#ババババンビ の一メンバーとして、自分のやりたいことや意見を好き勝手に事務所に言わせてもらっていました。「るいはこういう衣装が着たいです!」とか「こういう曲に挑戦したいです!」とか。メンバーの意見をすごく聞いてくれる温かい環境だったので、好き勝手言ってもマネジャーさんが調整してくださっていたんです。

でも、これからは私がゼロイチファミリアの社員であり、プロデューサーという立場になります。グループに関する全ての決定権を持つということは、同時にその選択に対する全ての責任を私が一人で背負うということです。メンバーたちの貴重な青春の時間を預かるわけですから、その重みは本当に計り知れないなと、身が引き締まる思いです。

それに、メンバーの思いもかなえてあげたい、会社のビジネスとしての成功も考えなければいけない、そして何よりファンの皆さんが幸せになれる現場を作らなければいけない。その3つの真ん中に立って、いろんな意見に挟まれることになるのは間違いないので、本当に今から胃が痛くなりそうです(笑)。

でも、もし活動の中でいろんな意見がぶつかって、何を選択すべきか迷う瞬間が来たら、私は「メンバーたちが嫌だと思うことは、絶対に無理にやらせない」というルールを自分の中で一番大切にしようと決めています。

実は今だから言えるんですけど、#ババババンビ はメンバーが「えっ、本当にこれをやるんですか!?」って思うような嫌なことや過酷な試練にも、みんなで涙を流しながら必死に挑戦して、乗り越えていくことで絆を深めてきた泥臭いグループだったんです(笑)。それこそ、アイドルなのに真冬に滝行をさせられたり、バンジージャンプを飛ばされたり、みんなで夜通し富士山に登らされたり…本当に過酷なトンデモ企画がたくさんありました(笑)。私たちはその過酷な環境すらも、メンバーの強い絆と根性で、最終的には「楽しい!」に変えてファンの皆さんと笑い合うことができた。それは#ババババンビ だからこそできた、奇跡的な形だったなと思っています。

だけど、新しく入ってくるオーディションの子たち全員が、最初からそんな強靭なメンタルや根性を持っているわけではありません(笑)。「私が過酷なことを乗り越えて武道館に行けたんだから、あなたたちも滝行をやりなさい!」なんて、自分の経験を新人に押し付けるようなプロデューサーには絶対になりません。

アイドルという活動は、何よりもまず本人たちが「心の底から楽しい!」と思えるものであってほしいんです。メンバーがステージの上で心からの笑顔で楽しんでいるからこそ、そのハッピーなエネルギーが客席のファンの皆さんに伝染して、現場全体が幸せな空間になる。それが私の信じるアイドルの本質です。

昔からのファンの皆さんの中には、「るいちゃんが作るグループなんだから、#ババババンビ みたいに過酷な試練を乗り越えるドラマが見たいな」って期待される方もいらっしゃるかもしれないですが、そこはしっかりと私がプロデューサーとして防波堤になります。新しく私の元に集まってきてくれる大切なメンバーたちの心と体の健康、そして「楽しく活動できる環境」を、何よりも第一優先で守り抜く。その覚悟を持って、矢面に立つつもりです。
小鳥遊るい
小鳥遊るい / 撮影:山田健史


■人生の全てを懸けた大挑戦――未来のメンバーと再びあの日本武道館のステージへ

――いよいよ始まる新グループのオーディションに向けて、どのような子に応募してほしいか、メッセージをお願いします。

私が新グループのメンバーに求める一番の条件は、テクニックやビジュアルよりも、とにかく「アイドルが大好きで、アイドルになりたいという強い熱意があること」です。

アイドルの活動期間って、人生全体で見たら本当に一瞬の、短くて貴重な青春の時期です。その大切な時間を、他の何よりも「アイドルという生き方に、自分の人生の全てを捧げたい!」って、それくらい強いエネルギーと覚悟を持って飛び込んできてくれる子と、私は一緒に仕事がしたいなと思っています。

私自身、オタク時代もプレイヤー時代も、自分の人生の全てをアイドル中心に組み立てて生きてきました。それくらいアイドルという文化を愛しているし、アイドルの持つ力を信じています。自分がそれだけ本気だったからこそ、新しく入ってくる子たちにも、同じくらい本気でアイドルに向き合ってほしいなと思っています。

新しく始まるこのプロジェクトは、私にとっても人生初めての「就職」であり、初めての「プロデュース」という、本当にゼロからの大挑戦です。ファンの皆さんの中には、私がステージを降りてスーツを着て名刺を持って、プロデューサーという裏方に回ることに、まだ驚きや戸惑いを感じている方もたくさんいらっしゃると思います。

でも、私は自分が客席で夢を見て、ステージの上で夢をかなえさせてもらったからこそ、「こんなアイドルグループが今の時代にいたら、絶対にみんなが幸せになれる現場になる!」という明確な理想のビジョンが、頭の中に100%の形で描けています。その理想のアイドルを、自分の手でイチから作り上げることができるこの機会に、毎日のように胸をワクワクさせています。

会うだけで日常のつらいことが全て吹き飛んで、明日からの生きる活力がみなぎってくるような、最高に明るくてハッピーなアイドル。メンバーも、スタッフも、そして応援してくれるファンの皆さんも、関わる全ての人が世界一幸せになれる空間を、私はゼロイチファミリアという信頼できる場所で、絶対に形にしてみせます。

私と一緒に、新しいアイドルの歴史をイチから作り上げたいと思ってくれる熱い思いを持った皆さん、ぜひ一歩を踏み出して、オーディションに応募してくださるとうれしいです。経験がある子も、全く歌やダンスをやったことがない未経験の子も、あなたの「本気の思い」を、オーディションの場で私にぶつけに来てください。

プロデューサーとして、皆さんの人生の貴重な青春の時間を、最高の輝きで彩るお手伝いができるよう、私も新入社員として、そしてプロデューサーとして、これからの人生の全てを懸けて、全力でサポートし、一緒に走っていくことをお約束します。皆さんのご応募を、心からお待ちしています!

――メンバーとして笑顔で立った日本武道館のステージに、自分が育て上げたグループを率いて、プロデューサーとして凱旋(がいせん)する日を楽しみにしています。

はい。かつてメンバーとして立たせていただいたあの夢の武道館のステージに、今度は私がプロデュースした最高に輝くメンバーたちを連れて、プロデューサーとして絶対に帰ってきます。それを私の人生の大きな目標にして、これから死に物狂いで頑張っていきますので、ファンの皆さまも、これから出会う未来のメンバーの皆さんも、どうか小鳥遊るいの新しい挑戦を温かく見守って、一緒に走っていただけたらうれしいです。これからも、よろしくお願いいたします。
小鳥遊るい
小鳥遊るい / 撮影:山田健史

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