
「過去の事実を軽視できなかった」浦和社長が異例の声明。曺貴裁監督招聘の理由を説明「ハラスメント行為は不要」
浦和レッズは6月16日、2026-27シーズンより曺貴裁氏が新監督に就任すると発表した。これを受けて田口誠代表取締役社長は、「曺貴裁監督の就任にあたり(代表メッセージ)」と題した異例の長文声明を発表。招聘の経緯やクラブの考えを詳細に説明した。
田口社長はまず、就任報道がリリースに先行する形でなされたことについて、「みなさまにご不安やご心配をおかけいたしましたことを、心よりお詫び申し上げます」と謝罪。そのうえで、「過去における新監督就任時に行ってきたご説明以上に、言葉を尽くしたご説明が必要であると強く感じております」と、異例の説明に至った理由を明かした。
曺氏の招聘については、堀之内聖スポーツダイレクターによる分析を経たうえで決断したと説明。「曺貴裁氏と共にJ1リーグ優勝、そして再びアジアで闘い、世界大会の出場、勝利を目指したい」と、期待を寄せている。
一方で、曺氏が過去にパワーハラスメントで処分を受けた事実にも踏み込んだ。声明では、「同氏が過去に指揮を執っていたJリーグクラブにおいて選手・スタッフに対するパワーハラスメントに該当する行為が認められ、資格停止などの処分が科された事実を軽視することはできませんでした」と明言した。
そのうえでクラブの姿勢として、「私ども浦和レッズは、いかなる場面においてもハラスメント行為は不要であると考えており、そうした行為を許容することは決してありません」と強調。さらに、「競技力の向上を目的としていたとしても、そうした行為を許容する余地は微塵もございません」と断言した。
曺氏の選考に際しては、「約5年半に渡りプロサッカーチーム、プロサッカー選手の指導を誠実に行ってきた事実」を評価したとし、クラブ内のガバナンス体制や再発防止策の整備も説明。「クラブも一体となって曺貴裁新監督体制をサポートしていきたい」としている。
また、新指揮官のサッカーについては、「縦方向への推進力、インテンシティの高さ、即時奪回、攻守の連動性」といった特徴を挙げ、「攻守において主導権を握るフットボールを、継続的かつ安定的に実現できる」と評価した。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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