この春に大リニューアルした「あさイチ」(NHK総合)。視聴者からは賛否両論あったようだが、個人的に「これは改悪だったのではないか」と思っているものがある。火曜日のメインコーナー「ツイQ楽ワザ」が「ときめき!ハピ技」とタイトルを変更し、それまでコーナーのレポーターを担当していた副島淳が、金曜日の「みんな!グリーンだよ」コーナーのサブキャスターへとスライド。代わって後任に選ばれたのが神田聖司だった。これが毎回、見ていて心配になるほどに進行が拙いのだ。
知らない方に簡単に説明すると、神田は現在32歳の俳優。2016年に活動を開始し、2025年にはスーパー戦隊シリーズ50周年作品「ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー」に、ゴジュウティラノに変身する暴神竜儀の役でレギュラー出演していた。
今年3月31日に、リニューアル後の「あさイチ」火曜レギュラーとして神田が初出演した際は、目線をずっと台本に向けたままで、慣れないレポーター役をたどたどしくこなす姿を温かく受け入れていた。中でも特撮マニアである博多大吉(博多華丸・大吉)などは興奮気味に話しかけ、非常に歓待している様子だった。
そんな「お客様扱い」が許されるのは1カ月程度の話。けれども神田の進行は6月に入ってからも上達する様子がない。以前ならば、コーナー中は一歩引いたポジションにいた鈴木奈穂子アナが、リニューアル後には神田の横にぴったりと付き添い、進行だけでなく立ち位置までもちょくちょく指示してあげる始末だ。
当初こそ、そんな様子を微笑ましく感じてもいたが、いつまで経っても独り立ちできる気配が見られない神田に対し、フォローし続ける鈴木アナも、あれだけウェルカムムードだった大吉も「この人、成長しないの?」とでも言いたげに見える(あくまで「見える」だけだが)ことがしばしばだ。
その上、このところは神田自身が、そんな自分の不甲斐なさに委縮しているようにも見えて、なんとも痛々しい。
思い悩んだあげくに「バックレた」などとは…
ところが6月16日の「あさイチ」には、その神田の姿がなかった。いつものように朝ドラ受けをし、今日のゲストを紹介した後、登場したのは前任の副島だ。
「今日は僕が担当します。たまに、この『ハピ技』も僕がやることがあるので、よろしくお願いします」
しかし、前週の火曜も前日にも、神田の「お休み」はアナウンスされていなかったと記憶している。まさか、思い悩んだあげくに「バックレた」なんてことでなければいいのだが…。
長年やったコーナーだから「勝手知ったる」といったところではあるだろうが、アメリカ人の父と日本人の母を持つ副島が、「黒い肌・長身・アフロヘア」という、どこからどう見ても外国人の風貌から想像もできないほど安定感抜群に進行する様を見ていると、「やっぱり、火曜日の『あさイチ』は副島くんじゃないとダメだよ」と思ってしまう。
とはいえ、代役での登場はあくまで「たまに」であると本人は強調。それはそれで残念だが、なによりも次週は神田が戻って来るのか、気になって仕方がない。
(堀江南/テレビソムリエ)

