今季のNBAファイナルは1998-99シーズン以来27年ぶりにニューヨーク・ニックスとサンアントニオ・スパーズが対戦。ニックスは53年ぶり、スパーズは12年ぶりの優勝を目指した。
互いに本拠地で2試合ずつを戦い、ニックスの3勝1敗で迎えたサンアントニオでの第5戦。ニックスはエースのジェイレン・ブランソンが左足首を捻挫しながら45得点(後半29得点)の大爆発を見せ、94-90の勝利に導き、チームに3度目の栄冠をもたらした。
スパーズの若き大黒柱ヴィクター・ウェンバンヤマは、5試合で平均26.0点、11.2リバウンド、2.6アシスト、3.6ブロックと上々の数字を残した。ただ、第1戦はフィールドゴール成功率28.6%(6/21)、第4戦は同36.0%(9/25)、第5戦は同36.8%(7/19)とニックスの厳しいマークに苦戦。
さらに第2戦では終盤に痛恨のターンオーバーと、逆転がかかったシュートをミス、第4戦では第4クォーターにフィールドゴール9本中2本成功(5得点)にとどまった。
『ESPN』アナリストのアラン・ハーンは同局の番組『SportsCenter』で、ファイナル敗退を喫したウェンバンヤマが、平均32.6点を記録してファイナルMVPに輝いたブランソンやニックスの選手と握手せずにコートを去ったことについて、「敗退を受け入れられていないように見えた」と苦言を呈した。
「自分から優勝リングを奪い、勝ち方を教えてくれた相手と握手もしないで去るのは情けない行為だ。いつかウェンビーがチャンピオンシップを勝ち獲る時が来たら、このシリーズでジェイレン・ブランソンから学んだことを忘れずに、感謝の気持ちを表すべきだ」
身長224cmのウェンバンヤマと188cmのブランソン。まさに大男と小兵だが、ハーンは「ダビデとゴリアテの話を思い出す」と旧約聖書に記されている、少年ダビデが巨人ゴリアテを倒す物語を引き合いに出した。
「シリーズ第3戦(スパーズが115-111で勝利)を思い出してほしい。あの時は、まるでゴリアテのようにウェンビーがブランソンを圧倒していた。しかし最終的に勝ったのはブランソンだった。彼は『見せてやる』と言わんばかりに戦い続け、シリーズを支配した。最高の復讐は勝利することだ。勝つことこそがすべてなんだ」
22歳のウェンバンヤマにとって、初めてのNBAファイナルはほろ苦いものとなったが、この悔しさを糧にさらなる成長を遂げられるだろうか。
構成●ダンクシュート編集部
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