第一部は、長編歌謡浪曲三題を歌い上げる構成。開演を告げるベルの後、緞帳がゆっくりと上がると、黒と白の着物をまとった中村美律子が登場し、会場は大きな拍手に包まれた。オープニングを飾ったのは「瞼の母」。情感豊かな歌謡浪曲で一気に観客を作品世界へと引き込み、続く「桂春団治」では本職顔負けの落語のマクラも披露し、浪花演歌の真髄を存分に見せつけた。
最後は「無法松の恋~松五郎と吉岡夫人~」。いずれの演目も、中村ならではの「節」「啖呵」「歌声」が融合した圧巻の表現力で、常々口にしている“ひとりミュージカル”さながらに、登場人物たちの情景や心情を鮮やかに描き出した。3題それぞれの世界観に合わせた衣装で登場し、歌い上げるたびに客席からは惜しみない拍手が送られた。



15分間の休憩を挟んだ第二部では、バンドメンバー・酔歌隊とともに華やかなステージを展開。中村は爽やかな水色の着物に身を包み、「壺坂情話」からスタートした。
歌唱後には、「こんなたくさんの人がいらしてくれて、めっちゃうれしい!!幸せ」と喜びを語り、11年ぶりに歌謡浪曲三題を披露したことへの思いや、恩師・富田梓仁先生との思い出を振り返った。
「40周年でここで歌えるのは、『壺坂情話』を作ってくれた富田梓仁先生のおかげです」と感謝を述べると、「港のおんな」「おんなの純情」「人生桜」と富田作品を続けて披露し、観客を魅了した。
さらに、かつて出演していたMBSの番組から生まれたヒット曲「大阪情話」を披露。「島田のブンブン」では会場が手拍子に包まれ、大きな盛り上がりを見せた。
続いて「男の盃」「下津井・お滝・まだかな橋」とファン待望の楽曲を歌唱。さらに、今年5月に発売した40周年記念曲「人生万歳」では、自ら振り付けをレクチャーしながら会場をリード。観客も笑顔で「ばんざ~い」と声を合わせ、一体感に包まれた。
同曲のカップリング曲「道しるべ」では、大切な人への感謝と愛情を込めた王道演歌を届け、「この曲は夫婦の歌ですが、私は皆さんとの曲だと思っています」と語ると、会場から大きな拍手と声援が送られた。
MCでは、今年力を入れたことを問われると「盲導犬です。45頭になりました!」と笑顔で回答。変わらぬ温かな人柄でファンを魅了した。

そしてフィナーレを飾ったのは、中村美律子の代表曲「河内おとこ節」。総勢35人のヨカヨカ連のダンサーを従えた圧巻のステージに、客席からは大きな手拍子が沸き起こった。
力強く伸びやかな歌声で会場を魅了した中村は、「毎年やらせていただけたらうれしいと思います」と語り、会場全体が一体となる感動的なエンディングを迎えた。



デビュー40周年という節目を迎えてもなお、進化を続ける中村美律子。その歌声には、人と人との絆、人生の喜びや哀しみ、そして未来への希望が込められている。この日のステージは、これまで支えてくれたファンへの感謝と、これからも歌い続けるという決意が詰まった記念すべきコンサートとなった。
協力:民音
Information
中村美律子
【中村美律子公式ホームページ】
https://goldenmusic.co.jp/mitsuko_nakamura.html
『人生万歳』
発売日:5月27日発売
品番:KICM-31200
価格:¥1,700(税込)
【収録内容】
1.人生万歳
作詩:久仁京介/作曲:徳久広司/編曲:南郷達也
2.道しるべ
作詩:久仁京介/作曲:徳久広司/編曲:南郷達也
3.人生万歳 オリジナルカラオケ
4.人生万歳 ガイドメロ入りカラオケ
5.人生万歳 一般用カラオケ半音上げ
6.道しるべ オリジナルカラオケ
7.道しるべ ガイドメロ入りカラオケ
8.道しるべ 一般用カラオケ半音下げ
【イベント情報】
《中村美律子 40周年記念コンサート》
10月14日(水)東京・浅草公会堂
https://www.youtube.com/embed/DpZHP72r0G8?si=y-rVik5scqYHIH13
CD購入:
https://store.kingrecords.co.jp/shop/g/gKICM-31200/
音楽配信リンク:
https://king-records.lnk.to/jinseibanzai

