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朝5時の熱狂が高校生たちを突き動かした――“次は自分が” W杯戦士に憧れる矢板中央キャプテンの決意「代表に入って個人でも結果を残す」

朝5時の熱狂が高校生たちを突き動かした――“次は自分が” W杯戦士に憧れる矢板中央キャプテンの決意「代表に入って個人でも結果を残す」


 日本時間6月15日に行なわれた日本中を熱狂させたワールドカップの初戦。日本代表が二度もオランダにリードを許しながら、粘り強く戦って2−2の引き分けに持ち込んだ一戦が、多くの人に勇気と希望を与えたのは間違いない。

 次戦は21日の13時キックオフ。朝5時キックオフだった初戦を考えれば、よりスムーズに観戦できるだろう。そうしたW杯の熱は高校生にも波及している。

 4度の選手権ベスト4を誇る関東屈指の強豪校・矢板中央の選手たちも、大舞台で躍動している選手たちから大いに刺激を受けている。

 オランダ戦の翌日16日に行なわれたインターハイの栃木県予選決勝。真岡に2−0で勝利し、2年ぶりとなる夏の全国行きを決めた後、キャプテンを務めるCB石井琉偉(3年)に話を聞くと、熱戦に釘付けとなったという。

「鹿島出身の上田綺世選手や佐野海舟選手がアントラーズつくばに所属していた中学時代によく見ていて、近くにいた存在だった。やっぱり、あのような舞台で戦っているのは本当にすごい」

 当日朝は5時から同じ寮の選手たちが部屋に集まって観戦。ほかの選手たちも同様に仲の良い選手の部屋に向かい、テレビ越しに熱戦に夢中となった。
 
 自分もあの舞台へ――。焚き付けられる想いがあるなかで、そうした気持ちに火をつける要因がもうひとつある。トレーニングパートナーとしてA代表に帯同しているU-19日本代表の存在だ。特に期待のレフティCB大川佑梧(鹿島)は中学時代から見てきた先輩であり、同じアカデミー出身のCBがよりA代表と近い場所で研鑽を積んでいるのは自身の心をくすぐったという。

「中学時代までは近い存在だった。遠い存在にならないようにしたいし、自分もそこに入りたいという想いが強くなった。そこの目標はぶれていないし、代表に入って個人でも結果を残すという目標もある」

 そのためには全国舞台で結果を残さないといけない。チームとして2年ぶりに臨むインターハイを考えれば、決勝のパフォーマンスでは物足りない。だからこそ、石井は「チームが勝つだけじゃなくて、個人の力も成長させていかないといけないと思わされた」と言う。

 184センチのサイズを活かした空中戦の強さやクレバーな守りに定評があるが、フィジカルの強さやビルドアップなどを含めて課題も残されている。1年生の頃から期待をされ、トップチームに帯同してきたキャプテンは、W杯という刺激を受けてどのように変化をしていくのか。

「自分が活躍をして、無失点で勝つ。ゴールを奪うことも含め、目に見える結果にこだわって全国大会でも示していきたい。そうすれば、アンダーカテゴリーの代表スタッフにも少し見てもらえるはず」(石井)

 目ざす頂は遠く、遥か彼方にある。それでも、サッカー人として憧れる舞台であり、目ざしたいという想いがなければ、辿り着けない場所だ。簡単ではない。重々承知のうえで石井は自分の可能性を高めるべく、夏のインターハイに向けて準備を進めていく。

取材・文●松尾祐希(サッカーライター)

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配信元: SOCCER DIGEST Web

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