
「チームの心臓をもぎ取るようなもの」鎌田大地はボランチ一択! 久保負傷でも動かしてはいけない理由【W杯】
6月14日(日本時間16日)のオランダ戦でシャドーの一角を担った久保建英が無念の負傷交代。70分過ぎに相手との接触で左膝を痛めると、自ら交代を申し出てピッチを去った。
これで日本代表は新たな課題に直面した。シャドー問題である。
今大会のメンバー発表前には南野拓実と三笘薫が負傷でエントリー外。そしてオランダ戦では久保が負傷と、主力を次々と失う厳しい状況だ。
右シャドーに堂安律、右ウイングバックに伊東純也を起用する手はあるが、正直、伊東はジョーカーとして残したい。そうなると、右ウイングバックは堂安のままで、右シャドーに鈴木唯人や後藤啓介を抜擢する選択肢もある。
一方で、「ボランチの鎌田大地をシャドーに上げるべき」との意見もある。しかし、この案には賛同できない。
なぜなら、今の日本代表において鎌田は唯一無二のゲームメーカーだからだ。鎌田をボランチから外すのは、チームの心臓をもぎ取るようなものだ。
実際、劣勢の時間が長かったオランダ戦でも、誰よりゲームを落ち着かせていたのは鎌田だ。佐野海舟との2ボランチは90分間フル稼働。その事実からも森保一監督が2人をどれだけ重視しているかが分かる。
仮に鎌田をシャドーで起用するなら、鎌田と同レベルのゲームメーカー、例えば守田英正が必要ではないか。ワールドカップのアジア最終予選を見るかぎり、シャドー鎌田の力を最大限に引き出していたのは守田だった。
もちろん、守田のメンバー落選を批判しているわけではない。ただ、今大会の日本代表において、鎌田の居場所はボランチである。その考えだけは揺るがない。
久保が間に合わない場合、チュニジア戦の右シャドーは鈴木唯人に託してもいいのではないか。上手く機能しなければ、“ジョーカー”伊東を投入して修正すればいい。だが、どんな状況でも鎌田だけは動かしてはいけない。ボランチ一択である。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長/現地特派)
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