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「浮気しなそうだけど成功者は少なそう」港区女子の“イオンモールおじさん”批判に、44歳実業家が反論「公園でおしゃれは無理」「ダサくなった方が成功」

「浮気しなそうだけど成功者は少なそう」港区女子の“イオンモールおじさん”批判に、44歳実業家が反論「公園でおしゃれは無理」「ダサくなった方が成功」

「地方の田舎のイオンモールでよく見かけるこういう格好の人本当に嫌い」――。6月7日、Xに投稿された中年男性風のAI生成画像が、“イオンモールおじさん(ショッピングモールおじさん)”として拡散され、賛否を呼んだ。

 

昨年末に話題となった“パーカーおじさん論争”に続き、なぜ中年男性の服装はたびたび炎上するのか。二児の母でもある妹尾ユウカ氏(28)と、自身を“ショッピングモールおじさん”だという実業家で二児の父・黒坂岳央氏(44)に話を聞いた。

「無個性の個性」ショッピングモールおじさんへの辛口分析

恋愛や都市生活をテーマに発信し、『東京で得た知見』(幻冬舎)などを執筆する“港区女子系コラムニスト”の妹尾氏は「まず、自分の生活圏にショッピングモールがないので、あまり出くわさない」と説明する。

しかし、都内で見かける“ショッピングモールおじさん的な中年男性”については、強い既視感があるという。

「ショッピングモールおじさんは、ショッピングモールからほとんど出てこないし、子どももいるし、ひとりでは歩かないし、港区とかにもいないんで、別に害はないんですよ。

都内だと、幼い娘を連れて原宿に来てるお父さんが大体こんな感じですね。ファッションとは縁もゆかりもなかった普通のおじさんは、みんなこんな感じじゃないですか。

彼らは決しておしゃれでもないけど、自分はダサくもないって思っていて、学生時代から何もアップデートされてないまま大人になったんだと思います。

スーツに数珠をつけるおじさんとかよりはマシですけど、ショッピングモールおじさんのような人は、特徴がないので、叩くにも叩けないですし、別に褒める部分もない。無個性の個性です」(妹尾ユウカ、以下同)

妹尾氏は、“無個性”なショッピングモールおじさんの男性像をどう受け止めているのか。

「これでデートとか来られたらかなりきついですよね。

服も奥さんからプレゼントされたものを使ってるんじゃないですかね。バッグも財布も、自分で選んだというより、誰かにもらったものをそのまま使ってそうです。

このタイプって、協調性を極めて生きているはずなんで、すごい成功者はあんまりいない気がします。」

服装への評価が、その人の家庭像や人生観にまで及ぶことには、違和感を覚える人もいるだろう。

当事者世代の男性は、こうした視線をどう受け止めているのか。

「公園で全力で遊ぶ父親におしゃれは難しい」

いっぽうでショッピングモールおじさんに自身の姿を重ねたという実業家の黒坂岳央氏(44)は、ネット上の批判や嘲笑に対して「怒りとか、物申したいとか、そういうのはまったくない」としたうえで、一連の騒動についてこう分析する。

「昔から中年男性って嘲笑の的になることが多いんです。いわゆる“チー牛”のように、弱者男性を揶揄するミームもそうですが、馬鹿にされても反撃しない人が多い。

攻撃されてすごく反撃してくるのは、多分、若い女性インフルエンサーとかです。たぶん1000倍くらいになって返ってきます。

『投稿者は港区女子じゃないか』と指摘する人がいましたが、多分、港区女子はショッピングモールに来ません。

郊外に暮らす若い人が『おっさんダサい』みたいなことを言って共感を求めたところ、広がってしまった感じかなと思っています」(黒坂岳央、以下同)

実際に、子育てをする中で動きやすい服装を重視することはあるのか。

「あります。そもそも格好つける必要がないし、承認欲求も発動しない。公園や砂場に行くと泥だらけになりますし、おしゃれな服は無理ですね。自分はどんどんダサくなっていっています。

20代の時は、『格好つけないといけない』みたいなところがありました。今ショッピングモールでダサいと言われている人たちも、若い頃は、奥さんとデートする時に『人のために服を買う』みたいなことは全然あったと思うんです。

でも、結婚して妻がいて、子どもがいると、話は変わります。

自分は地方に住んでいるんですけど、子どものクラスメイトの親には、医者や経営者が多くて、いい家に住んで高級車に乗っている人も珍しくありません。

授業参観ではきちんとした格好をされている方でも、ショッピングモールや近所の公園では、ジャージとかサンダルとかラフな格好で来ています。

公園で子どもの相手を全力でしている父親でおしゃれな人はあまり見たことがないです」

では、黒坂氏自身は、いつから“ダサさ”を気にしなくなったのか。

「これは参考にならないかもしれないですけど、自分の場合は、独立してからです。

サラリーマン時代は、東京に住んでいたので、さすがにサンダルとジャージでは出歩きませんでした。今でもメディアに出る時はスーツを着ますけど、それ以外は適当ですよ。

子どもには、毎週のように服を買ってしまうんですけど、自分は、年に1回くらいのペースで機能性重視の動きやすい服を購入しています。

うちの妻は『仕事で稼いでくれ』『父親として子どもの相手をしてくれ』というくらいで、服装で人に格好よく見せることには、興味がない感じです」

黒坂氏は、子どもを優先する人生になった今、独身時代との違いを振り返る。

「自分は子どもを残したからそっちを守るよという話なので。ダサくなった方が、むしろ変なことをしに行かなくて済むので、成功なのかなとすら思います。

もちろん仕事ではちゃんとしますけど、子持ちになった瞬間に子どもが人生の主役です。

今回は、たまたま服装だけが切り取られていますけど、実際にその辺を歩いていて何か言われるわけでもないので、おっさんは主役である子どもの裏方に徹したいと思ってます」

“ショッピングモールおじさん”とは、ダサい中年男性の記号なのか、それとも子どもを主役にした父親の姿なのか。見る側の立場によって、このミームの意味は大きく変わるのかもしれない。

取材・文/鮫島りん 集英社オンライン編集部ニュース班

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