現在のNBAはルールやプレースタイルを含めて、1980~90年代とは大きく異なる。1990~2000年代にかけて活躍した殿堂入り選手のゲイリー・ペイトン(元シアトル・スーパーソニックス/現オクラホマシティ・サンダーほか)は、今のリーグでプレーする場合、大幅なスタイル変更を余儀なくされると見解を述べた。
1990年のドラフト全体2位指名でNBA入りしたペイトンは現役時代、9年連続(94~2002)でオールディフェンシブ1stチームに選出された守備の名手として鳴らした。96年にはスティール王と、ポイントガードとしては史上初の最優秀守備選手賞に輝き、シカゴ・ブルズと激突した同年のNBAファイナルではマイケル・ジョーダンとも激しいマッチアップを繰り広げた。
ブルズが2度目の3連覇を成し遂げた1997-98シーズンに密着したドキュメンタリー『ザ・ラストダンス』で、ペイトンは「俺はジョーダンを苦しめた」とコメント。宿敵として“神様”を苦しめたという自負を語ったが、ジョーダンは「グローブ(ペイトンの愛称)なんて俺の相手じゃない」と一笑に付した様子が話題を呼んだ。
ペイトンは、マイアミ・ヒート時代の同僚ドゥエイン・ウェイドのYouTubeチャンネルに出演した際、自身のプレースタイルは現代NBAに通用するかどうか尋ねられると、大幅なアジャストを加えなければ、テクニカルファウル連発で毎試合退場させられるリスクがあると述べた。
「(現代では)以前言っていたようなことは許されない。テクニカルファウルを取られて、退場させられることになる。今の俺だったら、おそらく大人しく過ごすだろうね」
現役時代はジョーダンにも食ってかかったほどトラッシュトークの使い手だったペイトン。それだけに、ウェイド、アロンゾ・モーニング、シャキール・オニールらはペイトンの発言に異議を唱えたが、本人はその真意について語っている。
「いいか、ゾー(モーニング)、俺はアジャストしないといけないんだ。審判は俺を退場させるだろうとわかってる。だから、落ち着いて話をして、審判がどこまで許してくれるかを見極めないといけないんだ。何度も退場させられるだろうね。本当にクレイジーなことになる。今の時代だったら、おそらく2試合に1回は退場させられるだろう」
過去のレジェンドたちは、現代のスタイルや選手たちを“ソフト”だと表現することも少なくないが、ペイトンは時代が異なることを受け入れた上で、適応することが大事だと説いていた。
構成●ダンクシュート編集部
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