
映画「トイ・ストーリー5」が7月3日(金)に公開。おもちゃたちの冒険と、子どもとおもちゃの絆を描き続けてきた「トイ・ストーリー」シリーズが、最新作で描くシリーズ史上初めてのテーマに迫る。
■シリーズ史上初“子どもの葛藤”が深く掘り下げられる「トイ・ストーリー5」
1996年に日本公開された「トイ・ストーリー」以来、本シリーズで描かれてきたのは、新しいおもちゃへの嫉妬や、持ち主に愛されなくなることへの不安、持ち主との別れ、おもちゃとしての存在意義への葛藤など、主におもちゃたちが直面する問題だった。ウッディやバズ、ジェシーたちは常に“子どものそばにいたい”という願いを胸に様々な冒険を繰り広げてきたが、最新作となる本作では、シリーズ史上初めて“子どもの葛藤”が深く掘り下げられる。
本作のプロデューサーのリンジー・コリンズ氏が「『トイ・ストーリー』シリーズの中で、子どもの葛藤についてこれほど多くの時間を割いて語るのは今回が初めてだと思います」と語るように、これまでのシリーズで、アンディの誕生日や大学進学、ボニーの幼稚園入園など子どもたちを取り巻く出来事は描かれてきたものの、それぞれの子どもたちが何に悩み、苦しんでいるのかということは、深く掘り下げられてこなかった。
アンドリュー・スタントン監督は、「私たちもみんな、子どもの頃に友だちが作れなくてつらい思いをした経験を覚えていますよね。子どもにとって、それはとても深刻で傷つくことです。それを今回はしっかりと描きたかったんです」と語り、誰もが一度は経験したことのある子どもの悩みをおもちゃの目線を通して深掘りしたことを明かしている。
■おもちゃvsテクノロジーというテーマを通して「究極の答え」を導き出す
本作ではおもちゃの葛藤と共に子どもの葛藤がしっかりと描かれる。8歳のボニーは、想像力豊かでおもちゃ遊びが大好きな内気な少女。本当はまだまだおもちゃで遊びたいが、周囲の子どもたちはタブレットに夢中。周りと話が合わず、なかなか友達を作ることができないことに悩んでいる。
そんなボニーのもとに現れるのが、両親からプレゼントされた最先端タブレット“リリーパッド”。周囲の子どもたちと同じように画面の中の世界へ夢中になっていくボニーの姿を見たジェシーたちは危機感を抱き、おもちゃ遊びの中で輝いていたボニーの笑顔を取り戻すため立ち上がる。というストーリーが描かれる。
コリンズ氏は、「表面的には、おもちゃたちがテクノロジーの登場に悩んでいるように見えますが、その裏ではボニー自身も、周囲の友達になじめず悩んでいます。あまりネタバレはしたくありませんが、物語が進むにつれてこの二つの悩みに興味深い共通点が見えてきます。それは、“誰かに必要とされたい”という悩みなのです」と語り、おもちゃvsテクノロジーというテーマを通して、誰もが共感できる普遍的な葛藤が描かれていると語っている。
タブレットやスマートフォンなどのデバイスの登場で、子どもたちがおもちゃで遊ばなくなった時代。おもちゃたちは「自分たちは、もう必要とされていないのではないか」と不安を抱き、ボニーは「どうして友達ができないんだろう」と悩む。変わりゆく時代の中で、子どもたちとおもちゃとの絆を描き続けてきた「トイ・ストーリー」が、本作で子どもの葛藤と子どもにとってのおもちゃの役割について「究極の答え」を提示する。
なお「トイ・ストーリー」シリーズなどピクサー過去作はディズニープラスで配信中。

