
「大エースよりも重要」南野も、三笘も、遠藤もいない…それでも日本代表“最大の武器”がオランダ戦で猛威を振るった【現地発】
日本代表は6月14日に開催された北中米ワールドカップのグループステージ第1節で、オランダ代表と対戦。二度のリードを許したものの、2-2のドローに持ち込んだ。
先制された7分後に中村敬斗のゴールで追いつくと、64分に勝ち越されて迎えた88分に鎌田大地が同点弾を決めた。
森保ジャパンの強みは、選手層の厚さだと以前から主張してきた。大エースがいない代わりに、特定の選手に依存せず、誰かが怪我で欠ければ、他の誰かが埋める。後藤啓介、塩貝健人、鈴木淳之介ら若手も台頭。欧州で活躍する守田英正や藤田譲瑠チマ、佐野航大、安藤智哉らがワールドカップメンバーに入れなかった事実からもそれは明らかだろう。
ただ、主力だった三笘薫と南野拓実が怪我で落選し、遠藤航も離脱となり、さすがに層が薄くなったと感じていたが、オランダ戦でも、その「最大の武器」は決して死んではいなかった。
南野、三笘の不在で注目された左シャドーには、前田大然を起用。嫌らしい動きで相手を苦しめた。
66分には、その前田に代えて右シャドーに切り札の伊東純也を投入。75分から右ウイングバックに入った菅原由勢とのコンビで、相手の左サイドを攻略した。
同じタイミングで、負傷した久保建英に代わって入った小川航基は打点の高いヘディングで同点ゴールを演出。“守備のジョーカー”冨安健洋も的確なビルドアップでリズムを作った。
実績と経験のある冨安をそんな使い方ができるのも、W杯出場を決めるまでアジア最終予選に招集されていなかった渡辺剛の成長があったからだ。
まさに総合力。スターはいなくても、怪我人が続出しても、日本が強い所以はそこにある。いわば、「大エースがいるよりも重要」なのだ。
取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)
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