
異世界に召喚された少年ナツキ・スバル(CV:小林裕介)が、死して時間を巻き戻す『死に戻り』の力を使い、過酷な運命に立ち向かっていく姿を描く『Re:ゼロから始める異世界生活』。その待望の4th seasonが放送中だ(毎週水曜夜11:00-11:30ほか、TOKYO MX・AT-Xほかで放送/ABEMA・dアニメストア・ディズニープラス・FOD・Hulu・Leminoほかで配信)。第75話では、過酷な砂丘地下の彷徨と惨殺された仲間たち、そして謎の存在に弄ばれる絶望を描いた「残骸」が放送された。(以下、ネタバレを含みます)
■凶気に染まるスバルと、パトラッシュの無償の愛
塔からの脱出を試みるも、砂丘地下から塔へ強制的に戻されてしまったスバルは、正気を失い「殺す、殺す…」と呟きながら上層へ向かう。そこでスバルが目にしたのは、シャウラ(CV:ファイルーズあい)、ラム(CV:村川梨衣)、ユリウス・ユークリウス(CV:江口拓也)たちの惨殺された遺体だった。現れた地竜のパトラッシュにさえ怯え怒り、スバルは剣を突き立てる。しかしパトラッシュは動じることなくスバルに寄り添う。迫り来る謎の黒い靄から身を呈してスバルを外へ逃がし、自らは靄に呑まれてしまうのだった。
仲間の遺体が転がる光景と、そこへ至るスバルの凶気の描写は、まさにサスペンスホラーそのもの。そして何より、剣で刺されてもスバルを見捨てず、最後まで彼を守り抜こうとするパトラッシュの健気さに胸を打たれる。SNS上でも「四層の光景エグすぎて鳥肌立った…」「スバルが瘴気で壊れて階段駆け上がるシーン凶気とホラーが最高にエグい」「パトラッシュちゃんが女神過ぎて泣いた…傷つけられても守る忠誠心ヤバい」と、絶望の光景とパトラッシュの愛に反響が寄せられた。

■謎の声の恐怖と、自らに刻まれた歪な文字
パトラッシュに外へ突き飛ばされたスバルだが、水瀬いのりがCVを務める謎の存在に「――次、当ててみなよ、英雄」と告げられ首を落とされる。再び『死に戻り』を果たしたスバルは、今度は記憶喪失であることを隠して行動するが、メィリィ・ポートルート(CV:鈴木絵理)はスバルとの昨夜の会話について「私はどのくらい真に受けていいのかしらあ?」と囁く。すると直後、場面は切り替わり、目の前にはメィリィの遺体が転がっていた。そしてスバルの腕には、「ナツキスバル参上」という文字列の傷が刻まれているのだった。
『死に戻り』をクイズのように弄ぶ謎の存在の不気味さ。さらには、次のループで自分がメィリィを殺したのではないかと疑心暗鬼に陥る展開は、予測不能の極みだ。自らの腕に刻まれた文字を見たときの、背筋が凍るような恐怖は衝撃だ。ファンからも「『死に戻り』をエンタメ扱いされる絶望感が最恐にエグい…鳥肌止まらん」「『次、当ててみなよ、英雄』のセリフで震えが来た。声が水瀬いのりなのに正体不明…」「謎の声にメィリィの言葉絡んで混乱MAX。スバルの表情が全て語ってる」と、圧倒的な恐怖に息をのむコメントが相次いだ。
記憶喪失に加えて、誰が味方で誰が敵か分からない極限状態のプレアデス監視塔。ネット上でも「監視塔という閉鎖空間での不信と恐怖が極限まで高まって息苦しいほどリアル」「サブタイトル『残骸』が指す意味が重く、1期スバルに戻ったような絶望が濃い」と、追い詰められていく展開に圧倒される声が並んでいた。この絶望の迷宮から抜け出す道はあるのだろうか? 次回のレビューもお楽しみに!
◆文/岡本大介


