巨人が獲得を発表した小笠原慎之介の背番号が「98」に決まった。その番号を選んだ理由は中日時代、公私ともにお世話になった故・木下雄介投手の背番号だからだそうだ。
「木下投手が亡くなった2021年、小笠原が彼の登場曲で先発マウンドに上がったことがありました」(名古屋在住記者)
世話になった兄貴分の背番号を継承。美談ではあるが、中日ファンの心境は複雑だ。SNSなどを見てみると、批判的な声の方が多かった。その気持ちは分かるが、こんな見方もできる。
巨人の空き背番号はほかに7、18、25、55、83、94、95。「この中から選んでくれ」と言われたら、ためらってしまう。特に7、18、55はレジェンドが付けていた番号であり、「だったら、お世話になった先輩の…」と思うのは当然だろう。
「小笠原の獲得で、巨人の支配下選手数は67人に。あと3人で70人の上限に達してしまいます」(スポーツ紙記者)
阿部前監督の83も空いているけど…
ファーム関係者によれば、育成3年目の右腕・園田純規の支配下昇格を推す声が多いという。目下、ファームで4勝3敗、防御率2.80と好投しており、「夏場の連戦が続く8月には1軍の先発マウンドへ」と言われている。
園田をはじめとする育成選手たちは「支配下残り3枠」を勝ち取っても、背番号選びでレジェンドたちの重圧に苦しむわけだ。
園田一人の昇格なら94か95を選べば済むが、それ以降は大変だ。2人目は94か95の残りを選べる。しかし3人目はそうはいかない。
「レジェンドの重圧がまだそれほどのしかからないのは、岡本和真が付けていた25でしょうか。でも1軍での実績のない若手がいきなり25のような若い番号を選べば、後ろめたさを感じるはずです」(前出・スポーツ紙記者)
阿部慎之助前監督の83も空いているが、こちらも抵抗がありそうだ。
(飯山満/スポーツライター)

