ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が現地6月17日(日本時間18日)、本拠地でのタンパベイ・レイズ戦に先発登板。6回を投げ7安打5奪三振2四死球、今季ワーストの4失点を喫したがチームが5対4で逃げ切り今季7勝目を挙げた。6回裏には代打起用され、本拠地ファンだけでなく現地のLA記者も興奮を隠せなかった。
1点ビハインドの6回、1死一塁から3番のフレディ・フリーマンが逆転2ランを放った。すると、ベンチで大谷が打撃準備を開始。「5番・指名打者(DH)」で先発出場したミゲル・ロハスの場面で、デーブ・ロバーツ監督は投手の大谷を代打起用。DHを解除して、最強の切り札を送り追加点を狙った。
大谷は初球からスイングし、結果は遊ゴロで凡退したが本拠地ドジャー・スタジアムはまさかの大谷起用に大歓声。ロサンゼルス・エンジェルス時代を含めて初となる登板試合での代打だった。
この場面にはLA記者も一時混乱を隠せなかった。カリフォルニア州の日刊紙『Californiapost』のドジャース番記者ジャック・ハリス氏は「6回表、ショウヘイ・オオタニがミゲル・ロハスの代打としてDHで出場してきた」と自身のXに速報。「彼はまだ先発投手としての登板が終わっていないため、現時点では代打として出場できる。しかし、マウンドでの登板が終われば、ドジャースはDHの権利を失うことになる」と伝えた。
さらに、大谷に代わり7回から2番手のエドガルド・ヘンリケスが上がったのを確認すると再びXを更新。「つまり、ドジャースのDH枠は使い切ってしまったことになる。残りの試合は、昔ながらのナショナル・リーグのルールに戻ることになる」と説明し、大谷だからこそできるドジャースの奥の手に興奮を抑えられない様子だった。
アジア人初の本塁打王2回、打点王1回と、もともと打撃力の高い大谷。この日は投手専念の予定だったが、試合展開によって「投手専念からの代打」という二刀流戦士ならではの新たなオプションが増えた。チームとしてはDHを解除した場合、打順に投手が入ることとなり、その度に代打を使わざるを得ないデメリットもあるが、リスク覚悟の起用は今後のドジャースの戦い方を見据えるうえで思い切った選択肢となったかもしれない。
構成●THE DIGEST編集部
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