『スーパーパワーシリーズ2026』後楽園ホール(2026年6月18日)
三冠ヘビー級選手権試合 ○宮原健斗vs鈴木秀樹×
宮原がチャンピオン・カーニバル覇者・鈴木を返り討ちにして三冠王座V7。次なる防衛戦の舞台を7・25神戸大会に指定した最高男は最多防衛記録更新も視野に入れた。
鈴木は5・17大田区大会で潮崎豪との激闘を制し、チャンピオン・カーニバル初制覇。三冠王者・宮原との頂上決戦に駒を進めた。宮原は7度目の防衛戦で、鈴木は1年ぶり3度目の挑戦。両者は過去2回対戦し、2024年の王道トーナメント1回戦では宮原が勝利したものの、2025年のチャンピオン・カーニバル開幕戦では鈴木が雪辱していた。
試合は基本的な技を使った攻防から幕開け。ブリッジなどを駆使してフォールし合うスリリングな展開に。テクニックを活かして鈴木が先制。宮原はフロントハイキックで場外に蹴散らし、頭突きをねじ込んだものの、鈴木は腹部と腰へのエルボーを連発して鎮圧した。リングに戻ると、鈴木はワンハンドバックブリーカーで腰に追撃。宮原の動きを完璧に読むと、フロントインディアンデスロックで足を固めたまま馬乗りになって、腹部にエルボーを連続して振り下ろした。コーナーに押し込んでも腹部にエルボーを乱射する。
宮原の反撃は単発に終わり、鈴木の猛攻に苦しむ。それでもなんとかエプロンでパイルドライバーを決めて、逆転に成功した。串刺しフロントハイキックを浴びせた宮原はエルボー合戦に持ち込む。鈴木のエクスプロイダーを食らっても、即座にブレーンバスターで挽回。ブラックアウトはガードされてもシャットダウンの体勢に。鈴木はサムソンクラッチ、ヨーロピアンクラッチで切り返すと、コブラクラッチに捕獲。ガッチリと捕まりながらも、宮原はジャーマン、ブラックアウトの連続攻撃を返して、戦況をイーブンに戻した。
シャットダウンにこだわる宮原に対し、鈴木はペティグリーで立て直すと、胸板を連続して蹴り上げ、必殺のダブルアームスープレックスがさく裂する。ギリギリで宮原が肩を上げると、鈴木は再びダブルアームを仕掛けるが、宮原は振り払った瞬間、ブラックアウトをズバリ。鈴木がカウンターのドロップキックから2発目のダブルアームスープレックスを決めても、宮原は止まらず、ブラックアウトをまたも叩き込んで、両者大の字に。懸命に立ち上がると、鈴木はブラックアウトに合わせて腹部にエルボーをねじ込むも、宮原はあくまでシャットダウンを仕掛ける。抵抗を受けてもスタンディングのブラックアウトをクリーンヒット。そして、ついにシャットダウンスープレックスをさく裂させて3カウントを奪った。
宮原が頂上決戦を制して三冠王座V7。試合後、鈴木と言葉を交わすと握手する。大きな「健斗」コールを浴びた宮原は三冠のベルトを腰に巻くと、「7度目防衛したぞ!」と雄叫び。疲労困ぱいになりながらも、「7度目の防衛を果たし、チャンピオンに休暇はない。次のチャレンジャーは……」とアピールするが、自分から次期挑戦者は指名せず。「知らないよ、そんなの。あなたたち予想しなさいよ。終わったばっかりで何なんだよ。次のチャレンジャーのことなんか知らないよ」とぼやいて、笑いを誘った。
それでも、「ただ、次のチャンピオンシップの場所をチャンピオン権限で決めさせてもらおう。東京が続いたな。俺は全国区のスーパースターだ。東京のあなたがただけが宮原健斗を見たいわけじゃないんだ」と主張し、「じゃあ、舞台を発表しよう。関西だ! 7月25日、神戸でやってやる」と次期防衛戦の舞台を7・25神戸大会に指定。「さあ、7度目の防衛を果たし、俺の野望を今教えてやろうか。最多防衛記録10回を塗りかえるぞ」と宮原自身と川田利明が保持する「V10」の記録更新を視野に。「そして改めて教えてやるやるよ。これがスーパースター宮原健斗だ。そして、これが全日本プロレスだ」と豪語すると、「最後に会場の皆さんに聞きたぁい! 全日本プロレス最高ですかぁ?」と問いかけて「最高」コールを浴びつつ、「全日本プロレス最高」と締めくくった。
「鈴木秀樹とリングで向かい合い、まだまだプロレスの奥深い部分を学んだよ。すなわちこの俺にとってもプロレスにまだまだゴールはないということだ。だからこそ、俺はこうやって汗水垂らしてリングで戦っているんだろう」と試合を振り返った宮原は、「ヤツもこの俺と同じ匂いがするんだよ。プロレスのために生きているような感覚があいつにもあるんじゃねえか」と鈴木に共感を覚えた様子。「鈴木秀樹、頼もしい全日本プロレスの門番だ。てめえが今いくつか知らんが、あと30年は全日本プロレスの門番をやれ」とゲキを飛ばした。
次なる防衛戦の舞台は7・25神戸大会で決定的となったが、宮原は「誰が来るのか、6月中に出てこい。6月中だ」と要求。「舞台は決めた。リング上で言った通り、関西やで! もう一度言うぞ。関西やで! 7月25日、関西神戸やで! そういうことや。関西や。神戸や。7月25日や」と関西弁連発で次期防衛戦をアピールしてみせた。
【試合後の宮原】
▼宮原「7度目の防衛成功。この1ヵ月、鈴木秀樹と一緒にこのリングで戦ったような感覚を終えた気分だ。鈴木秀樹とリングで向かい合い、まだまだプロレスの奥深い部分を学んだよ。すなわちこの俺にとってもプロレスにまだまだゴールはないということだ。だからこそ、俺はこうやって汗水垂らしてリングで戦っているんだろう。今日、このベルトを懸けて鈴木秀樹と戦った。それがすべてだ。ヤツもあまのじゃくだ。リングを降りればヤツの本音を聞き出すのは難しい。ただ、ヤツとリングで向かい合えば、ヤツもこの俺と同じ匂いがするんだよ。プロレスのために生きているような感覚があいつにもあるんじゃねえか。リングを降りても、リングに上がってもプロレスラーだ。あいつと同じ匂いがする。だからこそ今日は真っ直ぐプロフェッショナルレスリングで戦った。今日は俺の勝ちだ。さあ、次は鈴木秀樹と宮原健斗の物語はどうなってくるのか。プロレスラーをやっている限り続くんだ。それはヤツもそう思ってるだろう。鈴木秀樹、頼もしい全日本プロレスの門番だ。てめえが今いくつか知らんが、あと30年は全日本プロレスの門番をやれ。いいな。てめえはあと30年全日本プロレスの門番をやれ。そして、次のチャレンジャーは誰だ? 今終わったばかりだ。プロレスファンは贅沢だ。次から次へと自分たちで予想したがる。まあ、しょうがないよな。俺らは予想され屋だからな。誰が来るのか、6月中に出てこい。6月中だ。ただし舞台は決めた。リング上で言った通り、関西やで! もう一度言うぞ。関西やで! 7月25日、関西神戸やで! そういうことや。関西や。神戸や。7月25日や」
――今日の超満員の光景をどんな風に見えた?
▼宮原「今、全日本プロレスは熱が凄い。それは俺はチャンピオン・カーニバルで感じてる。その熱が人を呼び、さらに人が人を呼ぶ。全日本プロレスは今最高のスポーツエンターテインメントを提供しているからね。このようにみんな興味が湧くのもわかるし。次の大会、東京・後楽園ホールもチケット残りわずかだ。そして、今日の俺の発言により、7月25日神戸大会のチケットもソールドアウトになっちゃうだろう。この言葉を聞いているあなたたち、すぐ買っておけよ、チケットを」

